「そっちこそ払え」スティーヴン・キング ツイッターの認証バッジ有料化に猛反発

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    「ミザリー」や「IT」、「シャイニング」など数々の名作で知られるホラー作家のスティーヴン・キングが、ツイッターの新オーナー、イーロン・マスク氏による認証バッジの有料化計画に反発。実現したらツイッターを辞めると宣言した。

    認証バッジは、著名人などの公式アカウントを偽アカウントと区別するためのもので、認証済みのユーザー名はブルーのチェックマーク付きで示される。現在は申請手続きを行えば無料で取得できる。

    有料化の一報が流れたのは先週末。The Vergeは30日、関係者の話などをもとに、認証バッジの取得を有料サービス「Twitter Blue」に含め、サービス料金を現行の4.99ドルから19.99ドルに引き上げる計画だと報じた。同サイトはさらに、計画に携わっている従業員らが、11月7日までに新規定の導入にこぎつけなければ、クビにすると告げられたとも伝えた。

    報道を受け、自身もツイッター認証バッジを持つ“ホラー小説の帝王”スティーヴン・キングはツイートで「私のブルーチェックを維持するのに月20ドルだと?ふざけるな。そっちこそ私に払うべきだ」とFワードを交えて猛反発。「もしそれが実行されれば、私はエンロンのごとく消える」と、かつて不祥事で倒産したエンロン社と、マスク氏のファーストネーム「イーロン」と、語感の似た2語をかけて皮肉り、有料化すればツイッターを辞めると宣言した。

    マスク氏がこの投稿に「ツイッターは広告収入だけに頼るわけにはいかない」と事情を説明しつつ「8ドルでどうですか?」とリプライすると、キング氏は「金じゃない。主義の問題だ」と引かない姿勢を示した。

    結局マスク氏は今週に入って、8ドルにすると宣言したが、他のユーザーからもバッジ有料化に不満の声が上がっている。政治分析サイト「ファイブ・サーティー・エイト」の編集者、ネイト・シルバー氏は、支払い能力があり、特に反イーロンというわけでもない自分は、有料化の「おそらくパーフェクトな標的だ」とツイート。「(自分は)過去何年もツイッターで価値の高い無料コンテンツを提供し続けた。それが全部消滅することになりそうだ」とツイッターからの撤退を示唆した。

    政治ニュースサイト「トーキング・ポインツ・メモ」の創設者、ジョシュ・マーシャル氏は「ブルーチェックに何人が月20ドルを払うかなんて、なかなか無礼なサプライズを仕掛けたものだ」と皮肉った。