14日、米スターバックスは、フィラデルフィアの店舗で、2人のアフリカ系アメリカが逮捕された件を受け、今後このような状況が2度と起きないとう努力すると謝罪を発表した。
男性らは何もオーダーしなかったため、警官が呼ばれて、逮捕されたとキャプションが付けられた動画は、ツイッター上で500万回以上再生されている。
@Starbucks The police were called because these men hadn’t ordered anything. They were waiting for a friend to show up, who did as they were taken out in handcuffs for doing nothing. All the other white ppl are wondering why it’s never happened to us when we do the same thing. pic.twitter.com/0U4Pzs55Ci
— Melissa DePino (@missydepino) April 12, 2018
事件は、12日にフィラデルフィアのスターバックス(18th & Spruce)で発生した。動画を投稿した目撃者によると、2人は友人が来るのを待っており、2人は何もオーダーしないという理由で警察が呼ばれ、その後手錠をかけられたという。動画には、状況の説明とともに、「白人たちは、自分たちが同じことをしても、こんなことにならないと疑問に思っている。」キャプションが付けられている。ビデオには、後に現れた友人も映っており、なぜこんなことをするのかと抗議する様子が見られる。
abc11によると、目撃者は、店のマネージャーが、オーダーするか、店を出るかしないなら、警察を呼ぶと言って、事態を悪化させたと述べている。
スターバックスは謝罪を発表
13日、この件に関して調査するとしていたスターバックスは、14日、逮捕された2人と顧客らに対して謝罪声明を発表した。事態を重く受け止めており、ポリシーの見直しとともに、このような状況が2度と起きないよう努力すると述べた。
We apologize to the two individuals and our customers for what took place at our Philadelphia store on Thursday. pic.twitter.com/suUsytXHks
— Starbucks Coffee (@Starbucks) April 14, 2018
フィラデルフィア警察の反応
14日午後、内部調査を行うと発表していたフィラデルフィア警察、リチャード・ロス(Richard Ross)コミッショナーは、フェイスブックのライブ中継で状況を説明した。
現場に駆けつけた警官らは、ガイドラインに従い適切に行動したと述べた。従業員から、男性らが不法侵入しているため、店から退去させて欲しいと要望があったため、男性らに丁寧に店を出るよう尋ねたという。それでも2人は拒み続けたため、逮捕に至ったという。警察署に到着した後、スターバックスから彼らを告訴しないと知らされたため、釈放したとしている。
またロス氏は、自分もアフリカ系アメリカ人の男性として、無意識のバイアスが存在するのは強く認識しているとし、私たちは公平で偏見のない業務の遂行を約束すると語っている。
【UPDATE】
CEOのケビン・ジョンソン(Kevin Johnson)氏は、14日夜自身の名前で声明を発表。また、16日朝の情報番組「グッドモーニングアメリカ」(Good Morning America)に出演し、今回の件は、非難されるべき結末であり、警察に委ねるのは全く不適切だったと反省の弁を述べた。
We regret that our practices and training led to the reprehensible outcome at our Philadelphia store. We’re taking immediate action to learn from this and be better. A statement from ceo Kevin Johnson: https://t.co/kPav8bEeOX
— Starbucks Coffee (@Starbucks) April 15, 2018
17日、米スターバックス(Starbucks)は、5月29日午後、米国の約8,000店舗を休業し、従業員約17万5千人に対し、同店における人種差別防止に向け、人種への偏見に関する研修を施すると発表した。