米セントルイス 白人夫婦が自宅前を通過するデモ集団を銃で威嚇

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ミズーリ州セントルイスで、市長の辞任を求めてデモ行進をする集団に、白人夫婦が銃を向ける騒ぎがあった。

SNSに投稿された動画では、日曜の夕方、ライフルと拳銃を手にした素足の夫婦が、自宅の敷地に近づいたデモ参加者に叫ぶ様子が撮影されている。抗議者の間では、夫婦に構わずに行進を続けるよう呼びかける声が聞こえる。

別の動画では、女性が抗議者に銃口を向ける様子が映されている。

ガーディアンによると、500人ほどのデモ参加者がセントルイス市長の辞任を求め、市長宅に向けて行進を行なっていた。

Lyda Krewson市長は26日、フェイスブックのライブ会見で、自身に警察の財源削減を提案した住人の個人情報を明かし、批判が高まっていた。月曜の時点で、オンラインで辞任を求める署名が、4万3,000件以上集まっている。

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豪邸に住む夫婦はともに、人身傷害専門の弁護士だという。セントルイス大学の法学教授、John Amman氏は地元メディアに対して、抗議者らはホームオーナーを脅迫せずに通り過ぎているため、夫婦が殺傷力の使用を脅迫する権利はないと指摘。抗議者の安全を脅かしており、暴行に分類される可能性があると語っている。

ネットユーザーからは、平和なデモ隊に銃口を向けたことは違法だとして、警察の対応を求める声が多い。一方「私有財産の保護で、合法だ」「平和な集会をする権利は、私有地には適用されない」と、擁護する声も上がっている。

また妻が、終始引き金に手をかけていることから「彼女が偶然に誰かを撃たなかったのがおどろきだ」といった反応や、「よくみると、彼は妻の左側に銃口を何度も向けている」と、銃の不適切な扱いを指摘する声も寄せられている。