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「ソーホーカレン」強盗未遂などで起訴

「ソーホーカレン」ことミヤ・ポンセット(Miya Ponsetto)被告(22)は9日夜ニューヨークで法廷審問を行った後、カリフォルニア州へと戻ったと報じられた。
デイリーメールによると、判事はポンセット氏に保釈金は要求せず、監視用ブレスレットの着用は命じなかったという。次回公判は3月29日に設定された。

ポンセット氏は昨年、ニューヨーク市のホテルで14歳の黒人少年が携帯を盗んだと誤って非難。この際、少年に暴行を加えたなどの疑いがもたれていた。ベンチュラ郡の保安官が7日に身柄を拘束した後、ニューヨーク市警察(NYPD)へと身柄が引き渡された。

ポンセットは9日、第3級の強盗未遂や重窃盗、子供への有害行為に加え、2件の暴行未遂で起訴された。

滞在先のアパートで窓を破壊?

なお、ポンセット氏は事件を起こした同日、宿泊していたエアビーアンドビーで、窓を破損した疑いがある。ニューヨークポスト紙によると、イーストヴィレッジのアパートで、鍵を持たずにドアを閉め、窓を割って中に入ったという。

なおポンセット氏は、カリフォルニア州で昨年2月にわいせつ行為、10月に飲酒運転での逮捕歴があると報じられている。

携帯を盗んだと濡れ衣

事件は先月26日、ソーホーのブティックホテル「Arlo」のロビーで起きた。ポンセット氏は、その場に居合わせた14歳の黒人少年キーヨン・ハロルド・ジュニアさんが、携帯を盗んだと誤って非難。携帯を奪い返そうとして、少年を攻撃した。

少年の父親でグラミー賞受賞歴のあるジャズ・トランペッター、キーヨン・ハロルド(Keyon Harrold)氏はその時のやり取りを撮影しており、動画をSNSに投稿。

映像には、ポンセット氏が支配人に少年が携帯を盗んだと主張するほか、ポケットの中を見せるよう少年に詰め寄る様子が撮影されている。ハロルド氏によると、後に携帯はウーバーに忘れていたことが判明。ポンセット氏はホテルで電話を受け取った。

NYPDが公開したホテルの防犯カメラの映像には、ポンセット氏がホテルを出ようとする少年を追いかけ、つかんで引き倒す様子が撮影されていた。

ハロルド氏は事件直後から、人種偏見に基づく行為だとして、ポンセット氏やホテルの支配人の行動を非難。黒人の人権活動家アル・シャープトン氏や、市民活動家の弁護士ベン・クランプ氏らと共に、市庁舎前で抗議集会を行うなど、女性への法的措置を求めていた。

NYPDのロドニー・ハリソン巡査長は29日、女性を暴行罪で起訴するか、さらには重窃盗や強盗未遂として検討する可能性があると発表。憎悪犯罪ではないとの見方を示していた。

ベンチュラ郡の保安官に拘束される前、ポンセット氏はCBSの番組「This Morning」に出演し、親子に謝罪した。
その一方で「私は大変優しい人間で、親子を傷つける意図はなかった」と述べ、人種差別主義者ではないと主張。インタビューの終盤では、ポンセット氏は司会を遮るような仕草をして、「もう十分よ。結局ホテルに携帯はあった。最終的には私の元に戻った」と反発するような場面も見られた。

当時の代理人Sharen H. Ghatan氏も、ニューヨークタイムズのインタビューで、ポンセット氏はプエルトリコ人とベトナム系の家系で有色人種であることから、偏見による暴行の可能性を否定した。

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