トランプ大統領が発表 ソフトバンク孫正義CEOがアメリカへの投資を拡大

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28日、鴻海精密工業(フォックスコン)のウィスコンシン州の工場施設の着工式典に参加したトランプ大統領は、スピーチの中で、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が、アメリカへの投資額を720億ドルに拡大すること発表した。

スピーチ冒頭で、大統領就任前に孫氏との会談で500億ドルの投資を約束したことに触れた後、トランプ大統領は孫氏を壇上に呼び、フォックスコンのテリー・ゴウ(郭台銘)董事長について話してくれ、とスピーチを交代した。

孫氏が「テリーは兄弟なんだ」とスピーチを話し始めると、「私は違うのか?」とジョークを飛ばす場面も見られた。孫氏は、改めて500億ドルの投資と5万人の雇用を創出する約束をしたことを述べ、トランプ大統領以前にはこのような決断はできなかった、と語った。続けて、テリー氏の公式の許可はなかったが、フォックスコンについても約束をしていたと話し、約束を現実にすることができて幸せであると述べた。

また「アメリカには、新テクノロジーに対するエコシステムが過去20年間なかったと思うが、ハイテク製造の新たなエコシステムがアメリカに戻る、今がそのはじまりだ」と力強く語った。

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孫氏は投資の拡大に言及しなかったが、その後、トランプ大統領は「彼の500億ドルは、今のところ720億ドルになっているんだ。」と発表した。

フォックスコンの工場建設は、アメリカファーストを掲げ、国内の製造業の回復を謳うトランプ政権にとって、象徴的な意味合いを持つ。工場建設によって1,5000人の雇用を創出し、ウィスコンシン州に年間34億ドルの経済効果をもたらすと述べていてる。

新工場建設を祝う一方で、ウィスコンシン州から一部の生産を海外へ移転することを発表したハーレー・ダヴィッドソン社については「これら美しいオートバイをアメリカで生産してほしい。」「アメリカで生産するように。そうでなければ、あなた方の客はハッピーじゃない」などと述べた。