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大坂なおみが刺激に 米体操の女王が棄権したワケ

米体操女子の金メダリスト、シモーネ・バイルス(Simone Biles)選手(24)は27日、団体総合決勝を途中棄権した。シモーネは跳馬を不振な成績で終えた後、控えに回った。

試合はロシア五輪委員会が金メダルを獲得。リーダーを務めるシモーネが抜け、3人となった米国は銀メダルに終わった。

シモーネの途中棄権の理由について、情報が錯綜。米国体操連盟の広報担当は当初「医療上の問題によるもの」と述べ、今後の出場に関しては「毎日評価を行う」と発表した。一方NBCニュースは、足のけがではなく、メンタルヘルスによるものだとコーチが示唆していると報じていた。

表彰式後の記者会見でシモーネは、強いストレスにさらされると、異常な精神状態になると説明。「自分の健康と幸福を損なわないようにして、メンタルヘルスに集中したい」と精神上の理由であると明らかにした。デイリーメールのスポーツライター、イアン・ハーバート氏によると、シモーネは「われわれは、自分の心と体を守らなければならない」と述べ、女子テニスの大坂なおみ選手らに刺激を受けたと語ったという。

大坂選手は今年、全仏オープンテニスを途中棄権した際、2018年からうつに悩まされてきたと告白。タイム誌への寄稿では、「アスリートも人間」であり、「厳しい制裁対象とならずに、メディアの監視から、たまの心の休息を得る権利が与えられるべき」と提言した

シモーネは団体競技を棄権したが、個人総合はトップで通過している。しかし「それほど楽しめていない」と現在の心境を説明し、競技を継続するかについては明言を避けた。続けて「今大会は自分自身のためにと思っていたが、やはり他人のために競技しているように感じる。好きなことをすることで、他人を喜ばせるために、私から奪い取られているかのようだ。それは、私の心を傷つけている」と語った。
さらに「われわれはただのアスリートではない。最終的には人間である」「人生には体操よりも重要なものがある」と話した。また米国チームは、翌日に「メンタル休暇」を取得すると発表した。

シモーネは不本意な結果となった予選後、SNSで「世界の重圧がのしかかっているようだ」「オリンピックでのプレッシャーは半端ない」とコメントしていた。

シモーネの決断に対し、SNSでは励ましや賛同、「勇敢だ」などの声が寄せられた。一方で「数週間前に大会を辞退し、他の選手にその座を譲るべきだった」「自分勝手」といった非難の声や、「メディアが必要以上に選手を持ち上げ、プレッシャーをかけすぎた」などのコメントが寄せられている。

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