NBC看板司会者マット・ロウアー セクハラで解雇

マットロウアー セクハラ
(C)NBC News

29日、NBC朝の情報番組「トゥデイ」(Today)で約20年間に渡り、司会を務めてきたマット・ロウアー(Matt Lauer)氏が、不適切なセクハラ行為により、急遽番組を降板。NBCがロウアー氏と契約を終了したことを、各メディアが速報で報じた。

27日、ロウアー氏によるセクハラ被害を受けた同僚女性が、会社に告発し、急遽処分が決定した。29日の放送では、ロウアー氏の席に、ホダ・コットブ(Hoda Kotb)氏が座り、共同司会をつとめるサヴァンナ・ガスリー(Savannah Guthrie)氏が、番組冒頭でNBCニュースチェアマンのアンドリュー・ラック(Andrew Lack)氏による声明を発表した。

声明では、女性による告発内容を調査した結果、ロウアー氏の行いは、明らかに会社の基準を犯した、と解雇理由が語られた。また、ロウアー氏に対するセクハラ被害の申告は、今回が初めてとしながらも、唯一の事件ではないとし、その他の被害者が存在する可能性を示唆した。

ガスリー氏自身、同僚の降板をつい先ほど知らされたと、驚きを隠せない様子で語り、胸が張り裂けそうだ、と心境を語った。

NBCニュースによると、告発をした女性に対するロウアー氏によるセクハラは、2014年のソチオリンピック開催中に行われ、オリンピック終了後も職場で続けられたという。

さらにロウアー氏解雇の知らせが流れた後、同氏を調査していたニューヨーク・タイムズ紙は、他に2名の女性がセクハラの申し立てを行なったことを報道。

同紙によると、2名のうち1名の女性は、2001年にロウアー氏のオフィスに呼ばれ、同氏と性的行為を行った。女性は、職を失いたくないという危機感から誘いを断ることができず、羞恥から社に報告をすることができなかったという。

また、ヴァラエティー(VARIETY)誌は、少なくとも3人の女性に対し、ロウアー氏が、複数年に渡ってセクハラ行為を行なっていたとする記事を発表した。

ヴァラエティー誌は、元職員や現在の職員へインタビューを行うなど、2ヶ月間にわたって調査を実施。調査途上で、ロウアー氏によるセクハラを受けた3名の女性から話を聞くと同時に、同僚や友人による裏付けも行ったという。
記事では、ロウアー氏が同僚に対し、猥褻なメモを添えてセックストイをプレゼントしたことや、女性職員を自身のオフィスに呼び、下半身を露出したこと、さらに性的行為を拒む女性に対して、叱責をしたことなどが綴られている。

マット・ロウアー氏の解雇報道に対し、トランプ大統領は、「NBC、コムキャストのトップ役員たちが、多くのフェイクニュースを流し続けたことで解雇されるのは、いったいいつかなのか?」とツイッターでメッセージを投稿した。

メディア界でも相次ぐセクハラ報道

テレビや新聞業界では、今年4月にFOXニュースが大物コメンテーターのビル・オーライリー(Bill O’Reilly)氏を相次ぐセクハラ疑惑で解雇した他、今月には、CBSが大物キャスターのチャーリー・ローズ(Charlie Rose)氏へのセクハラ報道を受け、同氏の解雇を発表している。
またニューヨークタイムズのホワイトハウス担当政治記者、グレン・スラッシュ(Glenn Thrush)氏にも、前職であるポリティコ記者時代のセクハラ疑惑が浮上し、停職処分を受けている。

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