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熱烈トランプ支持者の枕屋社長が窮地に?大手小売りが取引停止へ

先日、戒厳令と書かれた資料を手にいそいそとホワイトハウスに出入りする姿が目撃され、物議を醸したマイピロー(MyPillow)のマイク・リンデル最高経営責任者は、大手小売店から相次いで取引停止を告げられたと明かした。

リンデル氏は右派メディアRight Side Broadcasting Networkのインタビューで「つい先ほど、ベッド・バス・アンド・ビヨンド(Bed Bath & Beyond)の担当者と電話で話したんだが、彼らはマイピローの販売を中止するそうだ。ちょうど5分前に電話があったところだ。コールズ(Kohl’s)もだ」と話した。

リンデル氏は、これらはシリコンバレーの活動家グループによる不買運動を恐れたからだと主張し、「彼らは良いパートナーだった。彼らにはいつでも戻ってきて構わないと伝えた。彼らは悪くない」と語った。

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なお、CNBCの取材に対し、コールズはマイピローとの取引停止を事実と認めたものの、「需要が落ちている」と理由を説明。「店頭の在庫を売り切った後は、新たに追加発注はしない予定だ」と答えた。

ベッド・バス・アンド・ビヨンドはNBCニュースに「売り上げの悪い製品を停止して、品揃えの合理化をはかっている。これにはマイピローの製品群も含まれる」と答えている。

リンデル氏はその後、H-E-B、ウェイフェア、カナダの通販チャンネル「Today’s Shopping Choice」も販売を停止することになったと明かした。

熱烈なトランプ支持者

リンデル氏は2004年、コカイン中毒に苦しみながらも、枕事業をゼロから立ち上げ、成功を収めた。現在は中毒を克服しており、2019年には成功までの軌跡を綴った自伝を出版している。

マイピローは未上場企業で、本社はミネソタ州チャスカにある。リンデル氏は2019年、ヤフー・ファイナンスの取材に年商を2億5,000万ドルと語っている。

リンデル氏はトランプ大統領の熱心な支持者で、これまで根拠不明の陰謀論めいた発言で度々物議を醸している。

昨年夏には、毒性のあるキョウチクトウから抽出されるオレアンドリンが、新型コロナウイルスの治療に効果があると主張。効果が証明されていないにも関わらず、ホワイトハウスにFDAの承認を働きかけたほか、製造メーカーの役員に就任していたことが判明。CNNのアンダーソン・クーパー氏が本人とのインタビューで「いんちき薬のセールスマン」と厳しく非難し、話題になった。

選挙後は、接戦各州で大規模な不正があったとし、本当はトランプ氏が勝利していたなどと繰り返し主張。20日の就任式の数日前まで、投票機メーカーによる改ざんや海外政府によるハッキングなど、何度も否定されてきた話を拡散していた。

今月15日には、ホワイトハウスを訪れたリンデル氏が「必要な場合は戒厳令・・・」と、トランプ氏に軍の発動をほのめかす内容が書かれた資料を手にしていたことが話題になった。

法的リスクも

トランプ陣営の偽情報キャンペーンの標的とされた投票機メーカーのドミニオン社は先月、リンデル氏に名誉を毀損する主張を撤回するよう通告した。同社は、リンデル氏にこれまでの「中傷活動」に関連する資料を保存するよう求めるなど、法的措置を講じる構えを示している。

トランプ支持派と反トランプ派でネット分断

現在、SNSでは他の小売にも取引停止を呼びかける投稿が相次いでいるほか、Change.orgでは署名キャンペーンが展開されている。選挙結果に異議を唱えた共和党議員への寄付を打ち切ったウォルマートにも、マイピローに厳しい対応を取るよう求める声が多く寄せられている。

一方、トランプ支持者からは販売を拒否した小売り店に不買を呼びかける投稿も続出している。

セバスチャン・ゴルカ元大統領副補佐官は、コールズとベッド・バス・ビヨンドについて、マイピローとの取引を再開するまで、買うべきではないと支持者らに呼びかけた。

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