音楽フェスの創始者「行方不明」に

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米国の野外音楽祭「ブレンディッド・フェスティバル」の創始者、ショーン・エヴァンス(Sean Evans)氏が、多額の借金を抱えたまま、行方不明になっていることがわかった。

フェスティバルではこれまで、DJのカスケイドやラッパーのネリー、リル・ジョン、ザ・チェインスモーカーズなどが出演してきた。

PageSixによると、9月10日と11日にテネシー州ナッシュビルで開催されたコンサート後に、エヴァンス氏との連絡が途絶えたという。関係者は、会社には600万ドル(約9億円)以上の借金が残されており、「何百人もの従業員やベンダー、タレント、投資家などが支払いを求めている」と語っている。

ブレンディッド・フェスティバルの公式インスタグラムは3日、チケット購入者に向けたメッセージを投稿。エヴァンス氏は10月1日より「不在」となっており、スタッフのメールを無効にした上、チームを去ったと説明した。給与の支払いや銀行口座へのアクセス、発券、イベントに関する決定は、全てソロオーナーであるエヴァンス氏が管理しているという。

エヴァンス氏は、4日に送信した電子メールで「軽い心臓発作、心筋症の一種」を起こしたと明かし、「ライフスタイルに関する決定を下す必要があるため、メールでのやり取りに移行する」と伝えていたという。

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さらに10日には、フェスティバルと自身の会社「My Wine Society」は、知的所有権の売却先を探す間、事業を停止すると連絡していた。メールを受け取った人物に対し、事前に相談なく業務内容を公表しないよう「法的提言」を行っていた。

関係者からは、エヴァンス氏が入院した形跡はないとして、病気を疑問視する声も上がっているという。

SNSでは、「ファイア・フェスティバル」の詐欺事件を彷彿とさせるとして、「fyre fest 2.0」だと指摘するコメントも投稿されている。