HBO Maxのドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ新章 And Just Like That」で、ホロコーストをネタにしたジョークが、「悪趣味」だとして、視聴者から非難が寄せられている。
(ネタバレが含まれます)
問題となったのは、主人公の1人シャーロット(クリスティン・デイヴィス)が、友人のアンソニー(マリオ・カントーネ)と、その交際相手ジャスティンを自宅に招いたシーン。
夫妻が、ハッラー(ユダヤ教徒のパン)を用意していることを知ったジャスティンは、「これ、ユダヤ系のディナー?」と尋ねた後、初対面の夫ハリー(エヴァン・ハンドラー)に「ホロコーストは、でっち上げだろ?」と陰謀論を告げてしまう。あまりに不適切な発言に、アンソニーは「出てけ!」と一喝。場面が変わる。なおハリーはユダヤ教徒で、シャーロットは結婚のため、ユダヤ教に改宗している。
このエピソードが放送されたのは、「国際ホロコースト記念日」の1月27日。わずか数秒間のシーンだったが、ネットでは、「不必要」「屈辱的」「許されない」などの批判が寄せられている。
It was only 3 seconds but ‘The Holocaust was a hoax’ was not expected on Holocaust Remembrance Day!!!! #AndJustLikeThat #AJLT pic.twitter.com/pI0hJqmWxI
— 𝚝𝚑𝚘𝚖 𝚓𝚊𝚖𝚎𝚜 (@thom__james) January 27, 2022
「開いた口が塞がらない。このシーン必要?」
The Holocaust moment. I’m speechless. Did they have to include that? #AndJustLikeThat pic.twitter.com/OcK8IDzp9B
— Aviva’s leg (@updoandgstad) January 27, 2022
「ホロコースト記念日に放送するエピソードに、ホロコーストを否定するジョークを入れるのが悪趣味だと、誰も指摘しなかったの?」
Did no one flag that it might be bad taste to put a throwaway Holocaust denial joke in an episode released on Holocaust Memorial Day #andjustlikethat
— Lucy Miller 🦀 (@lucymiller321) January 27, 2022
シーズン2の可能性は?
満を持して12月に放送が開始された新章だが、不自然なキャラクター設定や、ステレオタイプな有色人種の描き方をめぐり、批判的な声も上がった。
これらに加え、ミスター・ビッグ役を演じたクリス・ノースの性的暴行スキャンダルが発覚するなど、作品にネガティブな影響を与える出来事もあった。
しかし製作陣の間で、具体的な話し合いは進んでいないが「みんながショーに満足している」といい、PageSixはシーズン2が制作される可能性が高いとしている。