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「セックス・アンド・ザ・シティ」続編 撮影スタート。ファンの反応は?

マンハッタンで暮らす30代女性の恋愛事情や友情を赤裸々に描き、全世界を魅了したドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(SATC)のリブート作品「And Just Like That…」の撮影が、いよいよスタートした。

キャンディス・ブッシュネル(Candace Bushnell)の同名小説をもとにしたオリジナル作品は、1998年から2004年までケーブルテレビのHBOで放送。ドラマ終了後は、2度映画化されるなど人気を博した。昨年12月に続編の制作が発表されている。

リブート作品では、50代となった主人公のニューヨークライフを10エピソードで描く。キャリーを演じるサラ・ジェシカ・パーカー(56)と、ミランダ役のシンシア・ニクソン(55)、シャーロット役のクリスティン・デイヴィス(56)は続投するが、サマンサ役のキム・キャトラル(64)は出演しないことが決定している。

撮影開始に大きな反響

HBO Maxは9日、撮影現場のファーストルックを公開した。写真にはサラ・ジェシカ・パーカーと、シンシア・ニクソン、クリスティン・デイヴィスの3人がニューヨーク市内を並んで歩く姿が見られる。

写真を見たファンからは「いよいよ始まった!」「放送が待ちきれない」と興奮を抑えきれない様子のコメントが多数寄せられた。サラ・ジェシカ・パーカーの公式インスタグラムには、95万以上の「いいね」がつき、大きな反響を呼んでいる。

一方でサマンサの姿がないことに、失望や怒りを表す人々も。

「サマンサのいないSATCは、ミルクなしのシリアルみたい」「ファラのいないチャーリーズ・エンジェルのようなもの。エディスのないオール・イン・ザ・ファミリー、シェリー・ロングのないチアーズだ。せいぜい頑張って」など、物足りなさを指摘する人や、隣にあったゴミ箱を指して、これ「サマンサ?」と訪ねる人も表れた。

「もうこれ以上、語るべき物語はない。映画は余計だった。キムが出演しないのは非難するに値しない。SATCは死に馬に鞭打つようなもの」と、無駄な努力と主張するユーザーも。

1980年代のシティコム「ゴールデン・ガールズ」の二の舞になるだろうという意見も見られた。人気キャラクターのベア・アーサー演じるドロシー抜きで製作された続編「ゴールデン・パレス」(The Golden Palace)は、1シーズンで打ち切りとなった。

なお続編の製作が発表された際も、サマンサ抜きは「ひどいアイデア」だとして、中止を求める声が上がっていた。

これとは別に「ホームレスが写ってないから、ここはニューヨークじゃないだろう」「街中で撮影するのは危険だ。セットに移動したらどうか」などと、マンハッタンの治安を心配する声も寄せられている。

キャスト間の確執

キム・キャトラルは過去に、サラ・ジェシカ・パーカーに「あなたは、友人なんかじゃない」とSNSに投稿するなど、2人の間に確執あることを示す発言をしている。また以前から、SATCの続編には出演しないと公言していた。

2017年には劇場版「セックス・アンド・ザ・シティ3」の製作が進んでいたが、撮影直前で中止となった。デイリーメールは情報筋の話として、キム・キャトラルが法外な要求を出し、ワーナーブラザーズがそれを拒否したため、企画が棚上げとなったと報じた。なお、キムはこの報道を否定している。

サマンサがリブート版に登場しない理由について、HBO MaxのCasey Bloysコンテンツ最高責任者はイベントで「友情は薄れゆくものだ」と述べ、ドラマは「ニューヨークの50代の女性に関するリアルな物語であり、いささか本質的だと思えるようにすべきだと思った」と釈明。「30代の友人は、50代ではそうではないかもしれない」と語っている

なお気になる他の出演者だが、ミスター・ビッグ役のクリス・ノースや、エイダン役のジョン・コーベット、スティーブ役のデヴィッド・アイゲンバーグ、ヘンリー役のエヴァン・ハンドラーといった主要キャストの恋人役のほか、根強い人気のアンソニー役のマリオ・カントーネ、スタンフォード役のウィリー・ガーソンの再出演が決定している。
新たなキャストとして、ノンバイナリーのスタンダップコメディアン役として、「グレイズ・アナトミー」のサラ・ラミレスが加わる。
脚本は、オリジナルを手がけたマイケル・パトリック・キングらが担当する。

続編の放送時期は、まだ発表されていない。サマンサが消えた理由について、ネットでは「コロナに感染して死亡した」「宇宙に行ってしまった」などの意見が飛び交っており、ドラマでどのように説明されるのか気になるところだ。

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