3日、14州が予備選挙を実施するスーパーチューズデーの目玉として注目されるカリフォルニア州で、民主社会主義者を自認するバーニー・サンダース（Bernie Sanders）上院議員（無・バーモント州）が勝利を確実にした。AP通信が報じた。
カリフォルニア州は、第1回投票で党の指名を得るのに必要な代議員数1991人のうちの415人が割り当てられる大票田。サンダース氏が勝利を確実にしたが、割り当てについてはまだ分かっていない。
カリフォルニア大学バークレー校政治研究所とロサンゼルスタイムズが、28日に発表した世論調査では、サンダース氏の支持率が34%、次いでエリザベス・ウォーレン上院議員17%、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長12%と、2位以下を圧倒する結果となっていた。
2016年の予備選挙ではサンダース氏は、ヒラリー・クリントン（Hillary Clinton）氏に46%-53%で敗れた。事前調査では、サンダース氏はヒスパニック系の有権者および若者からの支持率で、他候補を圧倒していた。
サンダース氏は、コロラド州およびユタ州、地元バーモント州で勝利を確実にしている。テキサス州ではジョー・バイデン（Joe Biden）前副大統領との接戦が続いており、まだ結果は判明していない。
バイデン前副大統領が大きな勝利
スーパーチューズデー直前に撤退を表明したエイミー・クロブシャー上院議員（ミネソタ州）とピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長は、選挙前日にバイデン氏の支持を表明。２名の中道派に加え、昨年11月に撤退を決めたベト・オルーク元下院議員もバイデン氏を支持し、選挙直前でバイデン氏のキャンペーンを大きく盛り上げた。
複数メディアの報道によると、バイデン氏は、アラバマ州、アーカンソー州、ノースカロライナ州、オクラホマ州、テネシー州、バージニア州、ミネソタ州、マサチューセッツ州の８州で勝利する見通しとなった。
スーパーチューズデー 他州の状況
ミネソタ州
地元エイミー・クロブシャー上院議員の支持を得たバイデン氏が勝利する見通しとなった。AP通信によると２位はサンダース氏。昨日、選挙選からの撤退を決め、バイデン氏支持を表明した同州選出のエイミー・クロブシャー上院議員はツイッターで勝利を祝福した。
「昨晩申したとおり、ジョーは党を一つに束ね、この国を統一する強力な連合を築くだろう。11月には大勝するわ！」
2月23日に公表された世論調査では、クロブシャー氏が29%、サンダース氏23%、ウォーレン氏11%で、バイデン氏は8%だった。2016年の党員集会では、サンダース氏が60%を獲得し、圧勝した。
マサチューセッツ州
サンダース氏と同州選出のウォーレン氏を抑え、バイデン氏が勝利する見通し。AP通信によると、60%の選挙区の結果で、バイデン氏が34%を獲得。次いでサンダース氏27%、ウォーレン氏21%。
テネシー州
代議員数64人のテネシー州では、バイデン氏が勝利する見通しに。NBCニュースによると43%の選挙区の開票結果では、バイデン氏が36%を獲得した。
オクラホマ州
37人の代議員を抱えるオクラホマ州では、バイデン氏が勝利を確実にした。約50%の選挙区の結果では、バイデン氏が36%を獲得。次いでサンダース氏が24%。2016年の予備選では、クリントン氏がサンダース氏を約10ポイントを上回り、勝利している。
コロラド州
投票終了時刻の午後9時と同時に、AP通信はサンダースの勝利を報じた。67人の代議員数を抱えるコロラド州で、地元バーモント州に続いて2州目の勝利を確実にした。
アラバマ州
アラバマ州では、投票終了後すぐに、ABCニュースがバイデン氏勝利の見通しを報じた。CNNの出口調査では、非白人の69%がバイデン氏を支持した。同州の代議員数は52。
ノースカロライナ州
カリフォルニア州、テキサス州に次いで代議員数(110人)の多いノースカロライナ州で、バイデン氏が勝利する見通しとなった。2016年の予備選ではクリントン氏がサンダース氏に、54%-40%で勝利している。
バーモント州
7時の締め切り直後、複数メディアは地元選出のサンダース氏が勝利する見込みを報じた。同州の代議員は16人。
バージニア州
スーパーチューズデーで４番目に多い99人の代議員を抱えるバージニア州では、7時の投票終了後まもなく、NBCニュースをはじめとする複数メディアがバイデン氏勝利の予測を報じた。CNNによると、55％の選挙区の報告時点で、バイデン氏は54.9%を獲得。サンダース氏の23.3%を2倍以上上回った。