塩振りおじさん「ソルトベイ」のステーキ店 NY市の衛生規定に違反?

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インスタグラムで話題のスターシェフ、ソルトベイ(Salt Bae)こと、ヌスレット・ギョクチェ(Nusret Gökçe)氏は、1月中旬にニューヨーク初となるレストラン「Nusr-Et」をミッドタウンにオープンした。そのステーキハウスに、ニューヨーク市衛生局が定めるヘルスコード違反の疑惑が浮上している。

白シャツにサングラス姿がシグニチャーのギョクチェ氏は、ナイフで手際よくステーキをカットし、高い位置から塩をパラパラと降りかける独特のスタイルが、昨年ソーシャルメディアで大きな話題となった。
米国では昨年11月にマイアミ店、次いでニューヨーク店と相次ぎレストランをオープンしている。

あのスタイルが違反?

グルメ情報サイト、イーター(Eater)によると、ガネーシュ氏は、客のテーブル脇に肉を運び、素手で肉をカットし、塩をふりかける。これは、市のヘルスコード81条(従業員は、食べる状態の食品に素手で触れてはならない。触れる場合は、十分な長さの道具を用いなければならない)に明らかに違反していると指摘。
また同条には、「食品労働者は、メディカル用やシンプルな結婚指輪などを除き、手に貴金属類を身につけてはならない」と規定されており、ゴールドの腕時計をしているガネーシュ氏は、これにも違反していると同サイトは述べている。
ニューヨークでは、サラダバーやファーストチェーン店などでも、食品を扱う従業員は、必ずビニール手袋を着用し、直接手を触れないようにしている。
衛生局の広報は、この件に関して調査を行うと声明を出している。。

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(1/31更新)昨日のイーターの記事と衛生局の声明の後、ギョクチェ氏はブラックの手袋をするようになったようだ。

気になる味の評価は?

Nusr-Etニューヨーク店がオープンして約2週間となるが、メディアでの批評も苦戦を強いられている。
「どれもオーバープライス。ぼったくりだ」(NYポスト、Steve Cuozzo氏)、「ややゴムのような弾力で、肉に風味がない。ソルトベイがいないとがっかりかも」(イーター Robert Sietsema氏)、「肉は平凡。ハンバーガーは調理しすぎで、タルタルも刻み過ぎ。カクテルもひどい。ここには食べ物のために来る人はいない」(GQマガジン Joshua David Stein氏)など厳しい評価が相次いでおり、シェフのスター性に味が伴っていないという意見が多いようだ。
一方、一般人による口コミレビューサイトYelpでは、五つ星中3.5の評価となっている。 

Nusr-Et Steakhouse

住所:60 W 53rd Street, New York, NY 10019

電話:212 315 3660

www.nusr-et.com

トルコのスターシェフ「ソルトベイ」ニューヨーク初のステーキ店をオープン