英国ではウクライナ支援のためにリスを食べている、ロシアTV司会がトンデモ解説

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ロシアのテレビ司会者が、イギリスではウクライナ軍事支援を背景に食糧不足が進んでいると示唆し、リスを食料にし始めているなどと話した。

そう話したのは「プーチンの鉄人形」の異名をもつオルガ・スカベーエワ氏。ウクライナ内務省の顧問アントン・ゲラシュチェンコ氏がツイッターにシェアした動画によると、スカベーエワ氏は、ロシア版「60ミニッツ」の番組内で、「かつての大英帝国で、一部のレストランがリスを提供するつもりであることが判明した」と説明。「公園にはたくさんいるのだから、食糧不足を踏まえて、食べてもよいではないかということだ」と続けた。

「しかしながら、彼らはゼレンスキーを助けるために兵器を供与する決定は撤回しない。つまり、リスを食べても砲弾を供給するのだ」と、嘲笑気味に語った。

真剣な表情で聞き入る共演者らがどれほど本気で受け止めたか不明だが、スカベーエワ氏は、関連性のない複数の報道をつなぎあわせて話を創作したようだ。

今月1日、英国の大手スーパー「テスコ」で、トマトやピーマン、キュウリといった野菜の購入を一人3点までに制限したと報じられた。理由は天候不順による供給不足だという。

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これとは別に、英BBCは先月28日、イングランド南西部でキタリスの保護活動を推進する団体が、外来種であるハイイロリスを、レストランのメニューとして提供するよう求めたと伝えた。

同団体によると、英国では、北米原産のハイイロリスが増え、在来種のキタリスが生息地が奪われ絶滅の危機に瀕している。個体数はハイイロリスの推定300万匹に対して、12万匹にまで減少しているという。

団体の担当者は、単純に駆除するだけでなく、「対処法について、多くの管理計画がある」とした上で、廃棄物を減らすために、「レストランにそれらを導入するつもりだ。実際に美味しく食べられるからだ」と話している。