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ロシア国営TV「パートナーのトランプ氏を再び大統領に!」米の体制転換呼びかけ

デイリービーストのコラムニスト、ジュリア・デイヴィス氏がシェアした動画によると、ロシア国営テレビの司会者は番組内で、「米国民に体制転換を呼びかけ、パートナーのトランプ氏が大統領に返り咲くのを再び助ける時だ」と主張した。

デイヴィス氏によると、司会のエブゲニ・ポポフ氏は後に、「かつて彼(トランプ氏)を助けたいと願ったように」と言い直したという。ただし過去にも、トランプ氏の当選をロシアが支援したことを示唆する発言を繰り返しており、2019年には「あなた方がもう一度トランプ氏を選出するのを助ける。前回のように」と話したこともあったという。

一方のトランプ氏本人は、ロシアによるウクライナへの侵攻開始後も、プーチン大統領やロシアをめぐる発言がたびたび物議を醸している。29日にネットにシェアされたテレビ番組のインタビューでは、プーチン大統領にバイデン氏の息子ハンター氏に関する情報を開示するよう訴え、非難の声が相次いだ。

トランプ氏はJust the Newsの番組で、故ユーリ・ルシコフ元モスクワ市長の妻、エレーナ・バトゥリナ氏がハンター氏に350万ドルを提供したと主張。「なぜモスクワ市長の妻は、バイデン親子に350万ドルをあげたんだ?大金だ」「プーチンは答えを知っている。彼はこれを開示するべきだ」と語った。

デイリーメールによると、トランプ氏が言及したのは、2020年の選挙を前に提出された上院報告書にある内容で、バトゥリナ氏から「コンサルティング契約」の一環として、Rosemont Seneca Thortonという会社に大金が支払われたという部分を指したものだという。

CNNによると、ハンター氏は疑惑を否定しており、同氏の弁護士は「Rosemont Seneca Thortonと利害関係がなく、共同創業者でもない。従って350万ドルが支払われたという主張は間違いだ」と話している。

ただし同局は、ハンター氏は、 Rosemont Seneca Advisorsという投資会社の共同創業者兼最高経営責任者であると指摘した上で、両社の関係は不明だとしている。

トランプ氏のインタビューをめぐっては「殺人鬼の独裁者に助けを求めるトランプを除いて、世界は反プーチンで団結している」「ドナルド・トランプ前大統領は、ウクライナに戦争をしかけ、多大な苦しみを生み出しているロシアのウラジーミル・プーチンに、現職の米国大統領の悪い情報を収集する助けを求めている。ぞっとする」「なぜ彼の後ろに星条旗が映っているの?ロシア国旗であるべき」など、批判の声が寄せられている。

ホワイトハウス:プーチン氏との関係自慢しているのはトランプ氏だけ

ホワイトハウスもトランプ氏の発言を批判。ケイト・ベディングフィールド広報部長は30日の記者会見で「元大統領は言うまでもなく、どんなアメリカ人が、ウラジーミル・プーチンの陰謀に飛び込んで、プーチンとの繋がりを自慢するのに適切な時期と考えているのだろうか」と述べ、「たった一人、それはドナルド・トランプだ」と非難した。

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