「スターウォーズごっこじゃない」ロシア兵、ペイントボール用マスク、子供サイズ手袋に不満

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ロシアの徴集兵が、行政から送られた装備品に、感謝を示しつつも愚痴をこぼす動画が話題になっている。

動画はロシア南西部の都市スタヴロポリで撮影されたとみられ、現在英紙テレグラフなど、複数メディアによってシェアされている。

撮影者の男性は冒頭、市当局に感謝を述べた後、黒色のペイントボール用マスクを持ち上げると「なんてガラクタ」と一言。「われわれが、スターウォーズみたいにこれをつけて歩き回ってると思ってるんだ。意味がないし、目的もわからない」と不満をこぼした。

続けて下着やニット帽、冬用の上着を紹介。ただし上着は、すでに自分達で調達していると明かした。

その後「この中で最高なのは、子供サイズの戦術グローブだ」と、黒色の手袋を紹介。手を合わせて見せて「いずれの兵士の手にも合わない」と皮肉った。

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「もう一つの最高なのは、アーミーブーツだ」とゴム製のブーツにも言及。箱から取り出して、冬のために「まごころ」から準備してくれた品だと紹介しつつ、「安全に廃棄するつもり」と、ブーツを箱に放り投げ、足で隅に押しやった。

最後に「スタヴロポリ市役所様に感謝し、敬意を表します。いつもお役に立てて光栄です」と述べ、男性が先述のペイントボールマスクをかぶる姿で締めくくった。

動画は、ロシアがすでに20万人を超える予備兵を招集したとする一方で、基礎的な準備品さえ提供できない状況を物語るものとして話題になった。

このほか、先月末にネットに投稿された動画には、上官とみられる女性が、新たに動員された兵士らに、消毒剤や下痢止めといった薬、包帯、寝袋を自分で用意するよう命じる様子が撮影されている。兵士の一人が、薬局ですでに売り切れていると訴えると、上官は、親戚から送ってもらうか、自動車の救急箱から持ってくるよう指示した。さらに、妻や娘からナプキンとタンポンを調達するように命令。静まりかえる兵士らに向かって「タンポンを何に使うかわかってるか?撃たれた傷に突き刺すんだ」と説明した。