「夜の魔女部隊」復活?ロシア空軍士官学校で女性パイロットら卒業式 

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ロシアのRIAノーボスチ通信は29日、ウクライナと国境を接するクラスノダールにある軍事パイロット養成学校「クラスノダール高等軍事航空学校」で、初めての女性訓練生らが卒業式を行ったと伝えた。

ショイグ国防省は祝辞で、女性の生徒の半数以上が優秀な成績で卒業したと説明。「男性とともに祖国を敵から守った昔の時代の後継者だ。あなた方には特別で興味深い前途が待っている」と述べ、後進となる少女たちのガイドや模範として責任が伴うと期待を伝えたという。

今回卒業したのは2017年の入学組で、タス通信は当時、「ロシアが現代史上初めて女性の軍事パイロットの訓練を再開した」と報じていた。数百人の応募のうち、入学が許されたのはわずか15人だったという。

昨年6月には、同学校の一部の女性士官候補生が第4コースを終了したと報じ、当局者の話として、数人が戦闘機に参加する準備をしており、その他の複数人が攻撃機、大多数は軍事航空輸送の任務に就くための訓練を受けていると伝えた。

ソビエトでは第二次世界大戦中の1942年に、初めて女性パイロットを投入した3つの連隊を創設した。このうちの女性だけから成る「第588夜間爆撃連隊」は、夜間の戦闘任務で成功を収め、ドイツ軍から「夜の魔女」と呼ばれ、恐れられたという。

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