ウクライナで撮影されたとみられるロシア軍の旧型戦車の動画や画像がネットに投稿され、話題になっている。

「燃え尽きたロシアのT-62戦車を追い越していくウクライナの軍隊。天井のコープケージは役に立たない。60年以上前に設計された旧式戦車は、十分な役割を果たしていない」

「ロシアで旧式のソ連製戦車が備蓄から取り出されているが、近代兵器に対する防御がない。新たなロシア人徴集兵(これまでの戦闘を見てきたように、彼らもまた近代兵器や近代的な軍隊に対する防御がない)。成功する運命にある完璧な組み合わせだと思う」

T-62はT-55の発展モデルとして1961年に初めて導入された戦車で、ソ連では1975年までに2万台以上が生産されたという。

1975年から1978年にはチェコスロバキアでライセンス生産され、1980年までに北朝鮮でも生産されたこともあった。現在世界20カ国で使用されており、ロシアでも備蓄されている。

Warzoneによると、ロシアが所有しているものの大半はアップグレードされたT-62Mまたはそのサブタイプと考えられている。ソ連では1980年代にT-62の大幅な改良が実施され、強力なエンジンや操縦システムへの変換、リアクティブアーマー(ERA)を加えるなどの近代化がはかられたという。

ウクライナで使用されているものはT-62MやKontakt-1ERAを積んだT-62MVと見られ、一部にはトップに対戦車ミサイル用にケージのようなアーマーを加えたものが確認されている。

今週新たに、ロシア連邦国家員のアンドレイ・グルリョフ議員が東部ザバイカリエ地方にある兵器修理工場を訪れたとされる動画が出回った。

工場は、ロシアの国営コングロマリットで戦車の主要な製造企業である「ウラルヴァゴンザヴォード」の傘下にあるものだという。

今後3年間で約800台のT-62を近代化する計画で、グルリョフ氏は新たな暗視装置や防衛機能などを追加することについて話し、中でも米国の対戦車ミサイル、ジャベリンから保護する方法について質問をするなどしたと報じられている。115mm滑腔砲や7.62x54mm同軸機関銃、12.7mm機関銃から成る現行の攻撃能力のアップグレードについては言及がなかったという。

動画には新型が底をつき、新たな生産ができないことを示す証拠といったコメントや、経済制裁の影響を指摘する声が上がっている。最新のT-90Mや高度な兵器では、電子機器などのコンポーネントの供給を西側に依存しているという。