「爆弾はなかった」トランプ弁護団に保守派人気パーソナリティが失望

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保守派の人気ラジオ司会者、ラッシュ・リンボー氏は23日のショーで、トランプ弁護団に苦言を呈した。

リンボー氏は「一時間もかけて、巨大な爆弾ニュースを発表した、あのようなでかい記者会見を開いたなら、砲弾を持ってなくてはならない」と批判。会見には「そのとおり、こいつらの言っていることは本当だ。調査して、ソフトを走らせてみて、ハッキングした」と言えるようなハッカーを、アイデンティティ保護のために「スクリーンの後ろに置いてでも」用意しなくてはならないと語った。

リンボー氏は強力なトランプ支持者として知られ、今年の一般教書演説では、民間人に対する最高位の勲章である大統領自由勲章を授かった。

リンボー氏が話すのは、ルディ・ジュリアーニ氏の黒い汗で話題になったトランプ弁護団の19日の会見。この中でジュリアーニ氏は、バイデン氏が制した接戦州の民主党寄りの大都市で組織的な不正が行われたと述べ、トランプ氏には訴訟を通じて「勝利への明確で実行可能な道筋がある」と訴えた。またシドニー・パウエル氏は、共産主義国の大量の資金が選挙に影響を及ぼしていると主張。ベネズエラで開発された投票ソフトウエアによって、票が改ざんされるなどの不正が行われ、トランプ氏の圧倒的な勝利が奪われたと語った。

リンボー氏は続けて、記者会見に驚かされた多くの人々と話をしたと明かしつつ、「彼ら(弁護団)は爆弾を約束したが、その後、何もなかった」と述べ、「あのような爆弾を約束したんだから、これは良くない」と失望を語った。

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さらに、訴訟が「光の速度」で進まないことは理解していると述べた上で、「大型爆弾を約束するような会見をするならば、会見以上のものを出さないとだめだ」と、繰り返した。

パウエル氏が弁護団から離れたことについて「彼らは一員として紹介したのだから、彼女が(弁護団の)一部だったことを否定するのは厳しい。彼女は先週の会見に参加していた」と述べた。

陣営のリーガル・アドバイザーのジェナ・エリス氏は会見中、パウエル氏を含む弁護士らを「大統領を代表するエリート攻撃チーム」と紹介。ジュリアーニ氏も弁護団の代表だと言明していたが、22日になって突然、パウエル氏は弁護団のメンバーではなく、大統領の個人的な弁護士でもないと発表した。

トランプ氏がエリート弁護団の変更を認めた理由は不明。NBCによると、大統領は、バイデン氏の票を無効にするような判決を一度も勝ち取ることができない「愚か者から成る」弁護団によって、見栄えが悪くなることを心配しているのだという。

身内からの批判は増えており、クリス・クリスティ前ニュージャージー州知事は22日、各地で法廷闘争を展開しては証拠不十分などを理由に負け続けている弁護団を、「国民的な恥さらし」と厳しく批判した。