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ジュリアーニ氏、クオモ知事の今後を予言

セクハラ問題で辞任に追い込まれたアンドリュー・クオモ知事。10日の辞任会見では、女性らに不適切に触れたことはなく、セクハラの判断は政治動機に基づいた、不公平で真実を逸脱したものと改めて反論。一方で、デルタ株の感染拡大で、政府が真に機能しなければならないときに、「政治的・法的論争に政府の時間と税金」を浪費してはならず、自らがその原因になるわけにはいかないと、辞任決断の理由を語った

3日、レティシア・ジェームズ司法長官は、5カ月間の調査の末に、11人の女性に対してクオモ氏がセクハラをはたらいたと結論づけた。この後、党内から辞任要求の声が強まり、自ら辞任をせずとも、弾劾によって罷免されることは避けられないとの見方が支配的となっていた。

バイデン大統領、ナンシー・ペロシ下院議長から州議会リーダーまで、民主党が辞任支持で結束する一方で、クオモ氏を擁護したのは、意外にもルディー・ジュリアーニ元ニューヨーク市長だった。

「クオモは自力で復活する」

lev radin / Shutterstock.com

ジュリアーニ氏は12日、ラジオ番組のインタビューで「アンドリューは自力で復活する。とてもタフガイだ。覚悟を決めた男で、ファイターだ」と予言。一方で、次期州知事選の候補者の一人と目されるジェームズ司法長官を指して「彼女がしたことは非常に非倫理的だ。この行いによって、弁護士資格を剥奪されるべきだ」と批判した。

「もし私がジェームズならば、すぐにでも司法長官を辞任しただろう。これが彼女が知事になるための準備ではなかったと否定することはできない」と語った。

なお、ジュリアーニ氏自身は、大統領選挙でのトランプ氏の弁護士としての活動の中で「法廷、議員、公衆に対して虚偽かつ誤解を招く発言」を行なったとして、一時的に弁護士資格を停止されている。

ジュリアーニ氏は、辞任圧力の背景について、民主党が、新型コロナの老人ホーム死者数の計上を巡る問題が他に波及するのを恐れたからだと主張。「民主党は全力で避けたかった」と語り、「クオモだけでなく、ニュージャージー州のマーフィー知事、ミシガン州の私がホイットレスと呼ぶ人(グレッチェン・ホイットマー)も倒されてしまう」と語った。

セクハラ報告書発表の直後にも、ジュリアーニ氏はツイッターの投稿で「記者会見裁判」と批判した。投稿では「デュープロセスと憲法の終わりを意味している」、「記者会見と調査報告書、メディア評決による有罪判決はとうの昔に違法だ」と主張。「そこに良識は残されているのか?」と疑問を呈した。

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