ローゼンスタイン司法副長官が辞任間近か

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24日、ロバート・モラー特別検察官のロシア捜査を監督するロッド・ローゼンスタイン司法副長官が、同日中に辞任、または解任される見通しであることを、複数メディアが一斉に報じた。

この日、ホワイトハウスを訪問したローゼンスタイン氏は、ジョン・ケリー首席補佐官と会談した後、予定されていた閣議に参加。会議後、見送りに出たジョン・ケリー氏と笑顔で握手し、ホワイトハウスを後にした。ローゼンスタインが辞任を申し出るか、解任されるか様々な憶測が流れたが、結論は出されなかった。

同日午後、サラ・ハッカビー・サンダース報道官は声明で、国連総会に出席中の大統領がワシントンに戻る木曜日に、「最近のニュース記事について」両者で話し合いをする、と発表。辞任の可能性については言及しなかった。

この声明にある「最近のニュース記事」は、ローゼンスタイン氏が2017年春に、トランプ大統領との会話を秘密録音することや、憲法修正第25条の発動について話し合いをしたとするニューヨークタイムズの21日の記事を指すとみられる。ローゼンスタイン氏は報道を否定している。
CNNによると、報道の後、ローゼンスタイン氏とジョン・ケリー氏との間で辞任を巡る話し合いがもたれたという。

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今週木曜日は、最高裁判事候補のブレット・カバノー氏の性的暴行疑惑を巡り、被害を受けたとする女性による議会証言が予定されている。さらに、カバノー氏については昨日、大学時代に性的不適切な行為を受けたとする新たな女性の存在が明るみに出た。一部のメディアは、トランプ大統領がカバノー氏の公聴会から注目から逸らす目的でローゼンスタイン氏の解任に踏み切るとする見方を報じている。

ローゼンスタイン氏が職を解かれた場合、司法省ナンバー4のノエル・フランシスコ訟務長官(Noel Francisco)が、モラー特別検察官のロシア捜査を監督するとみられる。しかし、大統領選でトランプ陣営と関わり乗った弁護士事務所、ジョーンズ・デーで働いた過去があるため、辞退する憶測も流れており、その場合、トランプ政権の法律顧問室のスティーブ・エンゲル(Steve Engel)司法次官補が担当可能性があるという。