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アジア人ヘイト許さない。NY市で抗議集会開催

ロウアーマンハッタンで27日、アジア人差別に抗議し、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の撲滅を呼びかける集会「Rise Up Against Asian Hate」が開催され、数百人が集まった。集会はアジア系アメリカ人連盟が組織した。

ニューヨーク ヘイトクライム 集会

開催場所となったフォーリースクエアでは、2日前に36歳のアジア人男性が、刃物で刺される事件が起きていた。男性は重体だと報じられた。
なお事件について検察は当初、サルマン・ムフリヒ(Salman Muflihi)容疑者(23)の罪状にヘイトクライムを加えた第2級殺人未遂で起訴していたが、のちにヘイトクライムで起訴することは取り下げた。

集会は、デブラシオ市長のほか、民主党上院トップのチャック・シューマー上院院内総務、レティシア・ジェームズ州司法長官、スコット・ストリンガー会計監査官、グレース・メン下院議員らが登壇した。また市長選に名乗りを上げているアンドリュー・ヤン氏もプラカードを持ち、集会に参加した。

今月3日、地下鉄車両内で、顔を刃物で切りつけられ大怪我を負ったフィリピン系アメリカ人のノエル・クインタナ(Noel Quintana)さん(61)は、「助けを求めたが、誰も救助に来なかった」と被害にあった時の状況を語った。最初は殴られたのかと思ったが、容疑者が手に持ったカッターや周りの反応を見て、切りつけられたのが分かったと述べた。

デブラシオ市長

デブラシオ氏は「アジアン・ヘイトをいますぐやめろ」と語気を荒げた。「サンフランシスコでは、男性が殺された。誰であるかによって、通りを歩いているだけで殺されるのを目の当たりにした」と述べた上で、トランプ氏によって「醸成され、助長された」と非難。「人々はお互いが必要な災害時に、お互いを忌み嫌うよう促された。お互いを愛し、支援する必要がある」と訴えかけた。

デブラシオ氏は今週前半、アジア人への憎悪犯罪が増加していることを受け、撲滅に向けた取り組み強化すると発表している。

New York Attorney General Letitia James

レティシア・ジェームズ州司法長官は、「私まで申し出てほしい。黙らないで」と被害にあった時はすぐに事務局に通報するよう電話番号を伝えた。

集会場には「私たちはウイルスではない」「人種差別をやめろ」「我々はあなたと同じ人間だ」などのプラカードを持った人々で溢れた。

Senate Majority Leader Chuck Schumer
U.S. Congresswoman Grace Meng
Andrew Yang

ニューヨークに8,000人、全国で10,000人の会員を抱える団体「アジアン・アメリカン・コミュニティ・エンパワーメント」のエグゼクレィブ・ディレクター、アンディ・チェン氏は、友人の母やいとこの友人が最近、無差別暴行の被害にあったと語った。「警察はヘイトクライムではないというが、それらはヘイトクライムだ」と潜在的な被害者は、警察発表よりも多いと主張。「市長は仕事をしていない。彼は別の新しい方法で、われわれを守る必要がある」と述べ、有効な対策を取るよう求めた。

有色人種が団結し、白人至上主義に立ち向かう必要があると訴えた女性は、「われわれのコミュニティには、リソースが不足している。警察は私たちを保護しておらず、コミュニティを傷つけている」と主張した。

パンデミック後に憎悪犯罪が増加

昨年ニューヨーク市では、アジア人への憎悪犯罪は29件報告されている。そのうちの24件は新型コロナウイルスに関するものだという。2019年は3件だった。今年はハーレムとブルックリンで2件報告されている。

アジア系アメリカ人弁護士会ニューヨーク(AABANY)の最新の報告書「COVID-19中のニューヨークにおけるアジア系アメリカ人に対する憎悪と暴力の増加」によると、昨年2月から5月の間、新型コロナに関連する差別的な出来事に関して、ニューヨーク市人権委員会に389件の通報が寄せられた。全体の37%(145件)はアジア人に対するものだった。

全国でもアジア人に対するハラスメントは増加している。アジア系アメリカ人と太平洋諸島の人々に対する暴力および嫌がらせを追跡するStop AAPI Hateによると、パンデミック後、3,000件以上の報告があった。このうち260件はニューヨーク市だという。

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