「230条を廃止せよ」トランプ氏、ツイッターとフェイスブック批判。NYポスト紙のハンター・バイデン記事の制限巡り

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トランプ大統領は14日、フェイスブックとツイッターが、バイデン前副大統領の息子、ハンター・バイデン氏に関するニューヨークポスト紙の記事に配布制限をかけたことを非難。ユーザーの投稿に関してプラットフォーム企業を法的責任から保護する通信品違法230条の廃止を呼びかけた。

トランプ氏は「なんてひどいんだ。FacebookとTwitterは、@NYPostのスリーピージョーバイデンと息子、ハンターに関する”スモーキングガン”電子メールの記事を取り下げた。これは始まりにすぎない。腐敗した政治家ほど最悪なものはない。230条を廃止せよ!!!」」とツイートした。

NYポスト紙は同日、ウクライナの天然ガス会社ブリスマ社の幹部からハンター氏に送られたと見られるメール文書を引用し、ハンター氏が、同幹部と当時副大統領だったバイデン氏との面会を仲介したと報じていた。

記事の配布を制限

ツイッターは、NYポスト紙のアカウントを一時ロックしたほか、「潜在的に有害」の可能性があるとして、記事のリンクの共有をブロックしている。

またフェイスブックも、内容に関して第三社機関がファクトチェックを行うとして「この間、われわれのプラットフォームでの配信を減らす」と発表。同記事の配布に制限を設けた。

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共和党議員らも参戦

ジョシュ・ホーリー(Josh Hawley)上院議員(共・ミズーリ州)は、両社の対応は検閲にあたるだけでなく、明らかに連邦選挙法に違反すると主張。連邦選挙委員会調査に対して、調査するともに、さらなる大統領選挙への干渉を防ぐよう対応を求めた。

下院司法委員会のケン・バック(Ken Buck)下院議員(共和党・コロラド州)は、ウィリアム・バー司法長官に宛てた書簡で、両社の「検閲」を調査するとともに、230条による保護の廃止を検討するよう求めた。

ジム・ジョーダン(Jim Jordan)下院議員(共和党・オハイオ州)は、「ビッグ・テックは、保守派に対する偏見はないと主張している。ではなぜ、彼らは、民主党を助けるために言論の弾圧を行っているのか」と批判。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOに対し、NYポスト紙の記事の制限に関する質問状を送付した。