「LAはただ危険」大御所ラッパーが嘆き

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ヒップホップスターで俳優のアイス-T(Ice-T)は、ロサンゼルスは「ただ危険な場所」と述べるなど、現在の状況に言及した。

14日、自身のツイッターを更新し「LAのギャングカルチャーについて、みんなが私にコンタクトしてくる」と前置きし、「よく見ると、LAのラッパーは、ジュエリーをたくさん身につけているわけではない」と説明。自身だけでなく、スヌープ・ドッグやアイス・キューブ、ドクター・ドレー、ゲーム、ケンドリック・ラマーなども派手に着飾っていないと述べた。

続けて「われわれに金がないからではなく、LAがただ危険な場所だからだ。ラッパーであろうがなかろうが」と治安の悪化が理由だと語っている。

SNSのユーザーから、アイス-Tが宝飾品を身につけている姿が投稿されると、「私も大きなジュエリーは持っている」と述べつつ、強盗に襲われる恐れがあり、近所を出歩く時は身につけないと説明。これらは「特別な機会」のためのものだとツイートした。

さらに「30年前は、LAは遺体袋の本拠地だと言われていたが・・・」と時代が逆戻りしつつあることを嘆いた。

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アイス-Tの投稿は、先日ロサンゼルスの飲食店で、強盗犯に銃で撃たれ死亡したラッパー、PnB ロック(30)に関連するものだとみられている。

PnB ロックは12日午後、チェーンレストラン「ロスコズ・チキン&ワッフル」で恋人と食事中、強盗に襲われた。ロサンゼルス警察の関係者は、ロサンゼルスタイムズに対し、犯人は、PnB ロックが身につけていた高価なジュエリーを狙ったと語っている。

ロサンゼルス市長選の立候中のカレン・バス下院議員(民主党・カリフォルニア州)も最近、押し入り強盗の被害に合い、自宅に置いていた銃を奪われた。

バス氏は地元テレビ局に、被害に合うまで街は安全だと思っていたと告白。「多くの住民は安全ではないと感じている」と述べ、「できるだけ早急に警察官を配備する必要がある」と治安対策の必要性について語った。

タイムズによると、ロサンゼルスでの強盗件数は、昨年に比べ22%増加しているという。