サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で、十字軍のコスチュームを着用したイングランドサポーターが、スタジアムへの入場を拒否されたとする動画がSNSに投稿され、話題になった。

動画には、鎖帷子や盾、剣、騎士の守護聖人として崇拝された聖ジョージの赤い十字を纏ったサポーターが、移動を命じられる様子が撮影されている。

グループBのイングランドは25日、アメリカと対戦し引き分けた。

CNBCによると、FIFAは「アラブの文脈における十字軍の衣装は、イスラム教徒に対して攻撃的となる可能性がある」として、イングランドのサッカーファンに、模造品の鎖帷子や盾、剣を放棄するか、それとも試合観戦を諦めるか告げていたという。ただし21日のイラン戦では、十字軍の格好をしたファンが入場を許可されていたという。

十字軍および十字軍運動は、キリスト教勢力が11世紀から13世紀にかけて、聖地エルサレムを奪還するといった大義名分をかかげ、イスラム教諸国に対して行った軍事遠征を指す。

ツイッターでは「カタールは敵対的で不寛容な国家であることを示した」「世界的なイベントを開催すると決めたなら、寛容になることを学ぶべきで、タブーは試合が始まった後ではなくて、入札時に公にするべきだ」と批判的なコメントが投稿された。一方で「彼らの文化は彼らのルール」「イスラム教徒の殺人者の格好でイスラム教の国に旅行するのは、かなり敵対的」「ユダヤ人の集会にナチスの衣装で現れるようなもの」「南軍の格好でNBAファイナルに行ったら、入れてもらえないだろう」と理解を示す声も多く投稿されている。