Qアノン支持者の共和党候補、NY州議会下院選挙でリード

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Brady James Photography / Shutterstock.com

3日に投票が行われたニューヨーク州議会下院選挙で、Qアノン陰謀論を支持者する共和党候補マーク・シュシキェヴィッチ(Mark Szuszkiewicz)氏が、民主党の現職議員をわずかにリードしていることが分かった。

amNewYorkによると、コニーアイランド出身のシュシキェヴィッチ氏は現在、第46選挙区で54%の票を獲得し、民主党のマチルダ・フロンタス(Mathylde Frontus)議員を2,822票上回っている。今後5,000票以上の不在者投票が開封される予定で、接戦が予想されている。

同紙によるとシュシキェヴィッチ氏は、ファイナンシャルアドバイザー兼俳優、トラックの運転手だという。
同氏はソーシャルメディアに、トランプ氏やQAnonを支持する内容を投稿。「ギリシャが小児性愛者を障害者とした場合、トム・ハンクスはギリシャ市民になるだろう」といったコメントや、コロナやマスクにまつわる陰謀論に関連した画像を投稿している。
また2008年には、同僚にストーカー行為をはたらき、暴行や不服従罪で起訴された記録があるという。

同選挙区では80年以上、民主党議員が当選を果たしてきたという。コニーアイランドに3世代に渡って住む同地区の元指導者Ralph Perfetto氏は、保守派の多いダイカーハイツやベイリッジ、ブライトンビーチのトランプ・ビレッジや、ウォーバスハウジングなどの住民が、シュシキェヴィッチ氏を支持した可能性があると語った。

同氏の広報担当者は「サウスブルックリンの家庭は、ニューヨークの民主党の左傾化するのを拒否したのだ」と語っており、勝利に自信を見せているという。

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なおニューヨーク州のクオモ知事は5日、ラジオ番組で、複数の民主党議員の再戦が危ぶまれていることに関して、略奪や犯罪の増加、ホームレスの問題などが「民主党に反秩序のレッテルを貼り、民主党を傷つけた」と述べ、共和党に攻撃材料を与えたとデブラシオ市長を非難している。