流産を公表したクリッシー・テイゲン氏、Qアノンや中絶反対派が攻撃

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インスタグラムで第三子となる男の子の流産を報告したモデルで起業家のクリッシー・テイゲン(Chrissy Teigen)氏。投稿には赤ちゃんの死を悼むコメントが多数寄せられた。
その一方で、Qアノン支持者や中絶反対派からは、テイゲン氏を批判したり、流産を反中絶の主張に結びつけたりするなど、心無いコメントが投稿された。Daily Beastが伝えた。

テイゲン氏は先月30日、自身のインスタグラムで流産を報告した。大量出血の末の出来事だったという。また、ジャックと名付けた第三子へのメッセージも綴られている。「私たちのジャックへ。あなたがこの世に生を受けたほんの少しの瞬間、たくさん辛い思いをさせたこと、あなたが生き延びるのに必要な場所を与えてやれなかったこと、本当にごめんなさい。ずっと愛しています」

投稿された複数枚のモノクロ写真には、ベッドの上で涙を流すテイゲン氏の姿や、タオルケットに包まれた赤ちゃんを腕に抱きながら横たわるテイゲン氏と、彼女に寄り添う夫のジョン・レジェンド(John Legend)氏の姿などが写っている。

投稿には、テイゲン氏への支援や共感だけでなく、悲嘆の過程をオープンにしてくれたことに感謝を表すメッセージが寄せられた。ファンだけでなく、キム・カーダシアン氏やヘイリー・ビーバー氏など著名人からのコメントも多い。

この一方で、Qアノン支持者や中絶反対派とみられるユーザーからは、夫婦の悲しみを嘲笑するようなコメントや、流産に乗じてプロライフを正当化するコメントが寄せられた。

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Qアノン支持者からは「子どもを食べたことへのカルマだ」「ファンを取り戻すための、儀式のいけにえ」「あなたが犠牲にしてきた全ての子どもたちからのカルマだ」など、陰謀論を元にした書き込みや、「この写真誰が撮影したの?どれだけ注目を浴びたいのか?」といったコメントが複数書き込まれた。

テイゲン氏はここ数年、児童買春の罪で告発された故ジェフリー・エプスタイン氏と繋がりがあったというデマが流れ、Qアノン支持者らの攻撃の的となっていた。

プロライフを正当化

さらに中絶反対派の下院議員候補、エロール・ウェバー(Errol Webber)氏(共和党)は「この経験が、中絶について彼らの考えを再考するのに役立つことを望む。それは細胞の塊ではない。赤ちゃんであろうとなかろうと。」とツイート。

元NFL選手のブライアン・ケール(Bryan Kehl)氏は「赤ちゃんか、細胞の塊かは、母親の計画によって変わることはない。クリッシー・テイゲンの”赤ちゃんに”対する心痛ましい投稿は、まさに私たちが中絶が誤っていると叫んできた理由だ」と投稿した。