ニューヨーク市では季節の変化に伴い、アクティビティを楽しむ人や、抗議デモに参加するため外出する人が急増している。
市内にはそもそも公共トイレが少なく、スターバックスや百貨店などの店舗も閉鎖されていることから、用を足す場所に困る人も多い。
公共の場での排尿が問題となっていることから、ニューヨークポスト紙は「今やビッグ・アップルならぬ、ビッグ・トイレ」だと警鐘を鳴らしている。
新型コロナウイルスの拡大に伴い、ニューヨーク州のレストランでは、食事のほか、アルコール類のテイクアウトが認められた。
ニューヨーク州では屋外での飲酒が禁止されているが、テイクアウトの許可後、そのまま店の前で飲酒を楽しむ人が増えている。アッパーウエストサイドなどでは、若者がソーシャル・ディスタンスを守っていないことから、警察官が解散させる出来事も起きた。
ニューヨークポストによると、イーストヴィレッジのトンプキンス・スクエア・パークには公共トイレがあるが、使用は午後7時までとなっており、それ以降は公園で用を足している人がいるという。
抗議デモの運営組織は、参加者に水や軽食、マスク、サニタイザーを提供し、トイレの場所などを教える担当者を用意している。劇場やコミュニティセンターなど使用可能なトイレの場所が分かるスプレッドシートを公開しているが、時間が限られていることから、夜間のデモ活動では、外で排尿している人を見かけることもある。
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レストランなどの飲食業は、第2段階の再開事業となっており、6月22日を予定している。イーストヴィレッジのバーの従業員は、「この状態が夏まで続くと、街の悪臭はかなりひどくなるだろう」とニューヨークポストに懸念を語っている。