議事堂で銃撃を受け死亡。カリフォルニア州の退役軍人

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6日、トランプ大統領の支持者らが議事堂に乱入。そのうちの1人が、銃で撃たれ死亡する事件があった。Fox5DCは、死亡した女性はカリフォルニア州サンディエゴ在住の退役軍人、アシュリー・バビット(Ashli Babbit)さんだと報じた。

議事堂では午後1時より、大統領選挙の結果を認定する両院合同会議が開催されていた。トランプ支持者がセキュリティを破り、建物内に侵入したため、議員は避難。会議は中断された。

SNSに投稿された動画では、建物内で警察官と支持者らが入り乱れる中、銃声が聞こえたのち、バビットさんが倒れている姿が撮影されている。トランプの旗をまとったバビットさんは口から血を流しており、警察官が止血を試みている。

ニューヨークポスト紙は、バビットさんは病院に搬送され、その後死亡が確認されたと報じている。

地元テレビ局KUSI-TVによると、バビットさんは空軍に14年以上務めた高官だった。夫は同局に、トランプ氏の熱烈な支持者だったと語っている。

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バビットさんは事件の前日、「悪天候でDC行きの便がキャンセルになっている」というツイッターに対し、「私たちを止めることはできない。彼らは阻止しようとするだろうが、ストームはここにいる。24時間以内にDCに降り立つ。暗闇から明かりを」とリプライを投稿してい

暴動で4人死亡

AP通信は、今回の騒ぎで4人が死亡したと報じた。ワシントンDC警察によると、銃撃で死亡した女性のほかに、救急医療施設で3人が死亡したという。

法執行機関とトランプ支持者の両方が、議事堂で化学性刺激物が使用した。また民主党全国委員会と共和党全国委員会の外から2つのパイブ爆弾が回収されたほか、議事堂内で銃と火炎瓶を積んだ車両が発見されたと発表している。

トランプ氏は会議前に集会を開催

トランプ氏や弁護士のルディ・ジュリアーニ氏は両院合同会議が始まる前、議事堂付近で集会を実施。トランプ氏は、民主党の勝利はでたらめであり、敗北を認めないと主張。ジュリアーニ氏は、昨日決選投票が行われたジョージア州でも不正が起きたと述べ、「戦闘で審理しよう」と呼びかけていた。

騒動が拡大するなかトランプ氏は、ツイッターで議事堂の抗議者に平和を維持するよう投稿。「暴力はだめだ!われわれは法と秩序を重んじる党だと忘れるな。法とわれわれの素晴らしい警察官たちを尊重するんだ」と呼びかけた。

その後、動画で「あなた方は自宅に戻らなければならない。われわれには平和が必要だ。法と秩序が必要だ」と呼びかけたが、同時に「選挙が盗まれた」と述べるなど、不正があったとの主張を繰り返した。現在、動画はツイッター社にって削除されている。