プロテスターがNY市長の安眠妨害 違法花火放置に抗議

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22日夜、ニューヨーク市長官邸付近に多くの車が押し寄せ、市内各地で頻発する深夜の違法花火の取り締まりを求めて、クラクションを鳴らすなどの抗議活動を行った。

抗議に参加したChaim Deutsch市議会議員はツイッターで「メッセージは単純だ。市長、私たちが眠れないのだから、あなたも眠らないでしょう」と投稿した。同氏は、参加者は数百人に上ると推定している。

地元ラジオのパーソナリティー、Heshy Tischler氏がシェアした動画には、市長官邸前を占拠した車が、クラクションを鳴りっぱなしにする様子が撮影されている。

ニューヨーク市では最近、花火に対する苦情が相次いでいる。ニューヨークポスト紙によると、6月半ばまでに寄せられた通報は1,700件以上で、昨年の21件から80倍以上増加した。

花火は各行政区のさまざまな場所で打ち上げられているが、苦情の多くはブルックリンのフラットブッシュ(Flatbush)やマンハッタンのインウッド(Inwood)近辺からだという。17日には、過去最多の983件の苦情が寄せられた。

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ニューヨーク市警察によると、花火に関連する押収は26件、召喚状の発行は22件、逮捕者は8人いる。また911への緊急通報は6,000近くに達した。前年同時期の通報数は1,590だった。

深夜の騒音に加え、住宅街で花火を撃ち合いするケースが報告されており、市民の間に安全を懸念する声が高まっていた。

▼SNSに投稿された住宅街で花火を撃ち合う様子

抗議の声を受け、デブラシオ市長は23日の会見で、問題の原因を取り締まると発表。違法花火の供給元に対して、「大規模なおとり捜査」を実施すると述べた。