11日に行われたサッカー欧州選手権決勝戦では、PK戦で3人のイングランドの選手がゴールを外し、イタリアが優勝した。ソーシャルメディアには、これらの3選手に対する人種差別的な中傷が相次いで投稿された。ロンドン警察が捜査を開始する事態に発展している。
イングランドサッカー協会の会長を務めるウィリアム王子は、ツイッターの公式アカウントで「選手への人種差別的な発言に嫌気がさした」と発言。「選手たちがこの憎しみに満ちた行為に耐えなければならないのは、到底許されない。今すぐに止めなければならない。そして、関わった者は責任を負うべきだ」と非難した。
I am sickened by the racist abuse aimed at England players after last night’s match.
— The Duke and Duchess of Cambridge (@KensingtonRoyal) July 12, 2021
It is totally unacceptable that players have to endure this abhorrent behaviour.
It must stop now and all those involved should be held accountable. W
ところが王子のコメントは、偽善的だとして批判が殺到。この中には、英王室で差別を受けたと告発したメーガン妃に、同様の声明を発表すべきだと主張する意見が寄せられている。
ツイッターでは、ウィリアム王子とともに「メーガン・マークル」の名がトレンド入りした。
Now one for your sister-in-law. We'll wait…
— Erin Kotecki Vest (@QueenofSpain) July 12, 2021
Wish y’all were this eager to tweet about racism as it concerned your sister in law Meghan Markle ? https://t.co/8eSiPXh99n
— Atima Omara (@atima_omara) July 12, 2021
You see. The whole world is watching. I’ve said it from the very beginning: The Royal Family hurts itself by allowing Meghan Markle to be abused. pic.twitter.com/ENYFIQeYJn
— Anne Boleyn (Sussex Supporter) (@TudorChick1501) July 12, 2021
メーガン妃は人種差別を告白
メーガン妃は今年3月、米司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビューで、王室内で(これから生まれてくる)アーチー君の肌が「どれくらい黒いかを懸念する」会話が行われていたと告白。さらに称号や警護が与えられないのは、人種差別によるものだと示唆していた。
番組の放送終了直後、エリザベス女王は声明で、人種問題について「懸念」しており、「真剣に受け止めている」と発表。家族内で対処する意向を示した。
一方、メーガン妃の発言について記者から質問を受けたウィリアム王子は、「われわれは、人種差別的な家族ではない」と否定した。