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元王室警官「特権失った意味分かってない」警護要求のヘンリー王子をバッサリ

メグジットから約2年、現在カリフォルニア州でメーガン妃と2人の子供と暮らすヘンリー王子が、訪英時の警護を与えないとした政府の判断をめぐって、訴訟の準備を進めていることが分かった。英デイリーメールが報じた。

ヘンリー王子は2020年1月、サンドリンガムで行われた家族会議で、今後は、英警察による警護を自費で賄いたいと申し出ていた。しかし、この要求は拒否されているが、以来、同様の主張を続けている。

同紙によると、ヘンリー王子は昨年9月、訴訟前の手続きとして送った書簡で、内務省に司法の審査を求める意向を示したという。

ヘンリー王子は、現在雇っている米国の警備チームは、英国の諜報機関の情報にアクセスが許可されておらず、妻子の安全に守るためには、英警察の警護が必要だと主張しているという。

ネオナチや過激派の脅威

デイリーメールの報道後、王子の法務担当者は、警護が必要な理由として、王位継承順位が第6位の王子は、生涯にわたって危険にさらされていると説明。アフガニスタンに2度従軍したほか、最近では「ネオナチや過激派の脅威にさらされている」と主張した。

本人と家族に対する脅威は、王室離脱前と変わらないと述べ、安全性が保証されない場合、家族を英国に連れて行くことはできないとした。

元警察官「特権失った意味を分かっていない」

王子の主張に対し、王室の警備を担当してきた元警察官のケン・ワーフェ(Ken Wharfe)氏は、デイリーメールに「なぜ彼は、王室における役割を放棄したことが、特権を失ったことだと理解できないのか」と題したオプエドを寄稿。
「警護は販売品ではない」と述べ、ヘンリー王子の要求は到底、受け入れられないものと一蹴した。

ワーフェ氏は、王室メンバーの望みに反し、民間人となって、外国に移住したのは、全てが本人の選択だと指摘。さらに、金銭で、政府の警護が得られるのではあれば、ハリウッドスターや富裕層が、同じ特権を得ようとするだろうと皮肉った。

ロンドン警察による警護が与えられるのは、諜報機関から、テロなどの「明らかな危険が特定された場合のみ」だと説明。前回訪英時は「私が知る限り、それはパパラッチのみだった」とし、英国では報道の自由が許されていると語った。なおダイアナ妃の事故については、メディアが原因ではないと主張している。

英国では、護衛が銃の携帯を許可されるのは、外国首脳などの一部に限られる。ワーフェ氏は、彼らが2年前に放棄した特権を取り戻すのは、時すでに遅しだと締めくくった。

ロンドン警視庁で王室警備のトップを務めたダイ・デイヴィス(Dai Davies)氏は、デイリーメールに、民間人のヘンリー家が、機密情報にアクセスし、金があるという理由で、「高度な訓練を受けたロンドン警察を、自由に雇うことはできない」と非難した。

一般人からも批判が殺到している。同紙のコメント欄には、「そんなに危険なら、アメリカにいろ」「王室や、国民にとっても危険」など、ー家の帰国を歓迎しない声が相次いだ。

さらに、「お金が底をつきたのでは?」と財政状況を心配する声、「王室を去った結果だ」「ヘンリーの自分ファーストの感覚は桁外れ。メーガンの影響なの?」と呆れるコメントも。「女王とチャールズ皇太子は、彼らを黙らせる時」と、王室に厳しい対応を求める意見も寄せられている。

なお法廷闘争となった場合、王室メンバーが政府を訴える初めてのケースになるという。

王室では先日、米国で性的虐待を受けた女性から提訴されたアンドルー王子が、軍の名誉職などを返上し、殿下の称号の使用を停止されると報じられたばかり。
来月、即位70周年の祝賀行事を迎えるエリザベス女王。まだまだ悩みは尽きないようだ。

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