英国王戴冠式 弟アンドルー王子に沿道からブーイング

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6日、英国王の戴冠式に先がけ、ウエストミンスター寺院へと向かうアンドルー王子を乗せた車に、ブーイングが浴びせられたという。

テレグラフによると、宮殿から真っ直ぐに伸びるザ・マルと呼ばれる道を移動中、沿道に集まった観客らから不満の声が上がった。

公務を退いているアンドルー王子は、ヘンリー王子と同様、兄の戴冠式で役割を与えられず、式典後、バッキンガム宮殿のバルコニーに立つことも許可されなかった。

王子が公務を退いたのは2019年。故ジェフリー・エプスタインがからむ性的暴行疑惑について、自らTVインタビューに出演し反論したが、この内容に非難が殺到。放送から数日後、バッキンガム宮殿を通じて、「当面の間」公務を退くと発表した。

性的暴行を告発したのは、エプスタインの性的人身売買の被害者、バージニア・ロバーツ・ジュフレさん。17歳の時、エプスタインを通じて、王子と複数回にわたって性的関係を強要されたと主張した。

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2021年から翌年にかけて、ジュフレさんとの間で争われた民事訴訟では、王子は疑惑を否定する姿勢を維持しながらも、和解金を支払うことで解決することに同意した。和解金の規模は明らかにされていない。この和解の成立と前後して、王室は、王子が「殿下」(HRH)の敬称の使用をやめると発表した。