Yevgeniy Prigozhin (seen in an FBI poster)

中間選挙を明日に控え、ロシアの傭兵組織「ワグナーグループ」の創設者で実業家のエフゲニー・プリゴジン氏が、ロシアによる選挙干渉を認めたとみられる発言をしたことがわかった。CNNが通信アプリ、テレグラムに投稿された内容を元に報じた。

プリゴジン氏は、同問題に関するジャーナリストからの質問に答える形で、「われわれは干渉した。干渉しており、干渉していく」と現在進行系であることを明かした。さらに「慎重に、正確に、外科手術のように、独自の方法で」と加え、「われわれのピンポイント手術では、腎臓と肝臓の両方を一度に取り除く」とあいまいでありながら、不気味な回答をしたという。

プリゴジン氏は、表向きはロシア政府のポストを有していないが、長らくプーチン氏の外交上の目的の推進を影で助けているとみられている。2016年のロシアによる米選挙介入問題では、設立に関わったインターネット調査会社などを通じて大規模な干渉活動を主導したとされ、ロバート・モラー特別検察官によって起訴された。2018年2月に逮捕状が発行され、FBIは逮捕につながる情報に25万ドルの懸賞金をかけている。

プーチン氏が頻繁に訪れるレストランと、州や市当局と高額な契約を結ぶケータリング会社を所有していることから「プーチンの料理長」の愛称で呼ばれる。

ワグナーグループへの関与について否定を続けていたが、9月、ケータリング会社を通じた声明で、2014年に組織を立ち上げたことを認めたと報じられた。

最近では、刑務所を訪れ囚人らを徴収兵に勧誘する姿や、ワグナーの兵士らが食糧不足などの窮状を訴える映像がネットに頻繁に出回っている。これらの動画について、政府から資金提供を引き出すことを狙った意図的な流出との見方もある。

10月に発表された「アルマゲドン将軍」ことセルゲイ・スロビキン大将の総司令官任命を働きかけたともされ、ロシア政府内で影響力を増している可能性がささやかれている。

ワシントンポスト紙は先月、米当局者の話として、プリゴジン氏がプーチン大統領と個人的に面会し、軍幹部らを批判したと伝えている。