ホームニュースニューヨークピータールーガー発砲事件 ...

ピータールーガー発砲事件 容疑者は逮捕状5件の「危険人物」

ブルックリンにある老舗ステーキハウス「ピータールーガー」で29日に起きた発砲事件で、逮捕された男に5件の逮捕状が出ていたことがわかった。ニューヨークポストが報じた。

同日拘束されたArkies Sommerville(24)容疑者には、2月にノースカロライナのリトルトンで、19歳の弟Armelとともに凶器を持って強盗をはたらいた容疑がかけられていた。兄弟は、被害者の男性の家で、男性を拘束、殴打した上、頭部に銃をつきつけて、現金と金目のものを盗んだ疑いがある。

リトルトン警察は同月、SNSで2人の写真を公開し、リトルトンエリアまたはハリファックス、周辺の郡にいる可能性があるとし「いずれの容疑者も武装し、非常に危険と考えられるため、見た場合は警戒し、すぐに通報するようように」と注意を呼びかけていた。

これに加えて、Sommerville容疑者にはノースカロライナ州で4件の逮捕状が出ているという。

なおノースカロライナ州ノーサンプトン郡の捜査当局は4月16日、弟のArmelを、23歳の男性を殺害した容疑で逮捕したと発表した。この3日前に、大量の弾丸を浴びた被害者の遺体が見つかっていた。

逮捕時は泥酔

情報筋によると、発砲の前、店内で誕生日を祝う11人の集団の中にいたSommerville容疑者は、別のグループの女性を巡って言い争いをしていたという。みかねた従兄弟の男性がほかの男性2人とともに、Sommerville容疑者を外に連れ出した。しかし口論が収まらなかったため、男性らが諦めて店内に戻ろうとしたところ、Sommerville容疑者が銃を取り出し、男性らめがけて3発発砲した。

銃弾は仲間に当たらず、アウトドアスペースで食事をしていた2人の男性が流れ弾に当たった。

このうちの1人は30歳の旅行者の男性で、背骨の近くに弾丸を受けた。現在マンハッタンの病院に入院中だという。

もう1人はクイーンズ在住の57歳の男性で、治療を受け、すでに退院している。

Sommerville容疑者は逃走の最中、15歳の少年2人に「何を見ているんだ」と怒鳴り、銃口を向けたという。警察は少年の1人からも通報を受けた。

近くで反警察の抗議活動の警戒に当たっていた警官らがすぐに駆けつけ、店から4ブロック離れた場所で、Sommerville容疑者を取り押さえた。

Sommerville容疑者は、攻撃的で、深く酔っていたという。ある時点で、警官に向かって「ニューヨークに戻るまで待ってくれ」と意味不明な発言をし、どこにいると思っているのか聞かれると「ニュージャージーだ」と答えたという。

警察署に連行すると、不安定な行動を取り始めたため、鎮静剤を打ったという。

ポスト紙は、Sommerville容疑者は病院で治療を受け、警察署に戻った後、2件の殺人未遂と銃器の犯罪使用、武器の犯罪所持の罪で起訴されたと報じている。

TOP STORIES