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ザハ・ハディッド氏の高級コンド 半額以下の21億円で売却 NY

東京オリンピックの新国立競技場のデザインを巡り話題となった英国の建築家、故ザハ・ハディッド(Zaha Hadid)氏が設計したマンハッタンのペントハウスが、2,000万ドル(約21億円)で売却された。当初の売却希望価格は5,000万ドル(約52.5億円)で、60%の大幅値引きで販売されたことが分かった。ニューヨークポスト紙が報じた。

購入者は、MBAのミルウォーキー・バックスの共同オーナーで投資家のウェス・エデンズ(Wes Edens)氏。

建物はウエスト28ストリートハイラインの側にあり、エンパイアステートビルディングなどマンハッタンの風景が見渡すことができる。床面積は636平方メートルで、5ベッド、7バスルーム、ベランダ付き。建物にはプールのほか、市内で唯一、IMAXシアターが設置されているという。

リレイティッド・カンパニーズが分譲を開始してから5年が経過しているが、売却件数は40ユニットのうち24ユニットにとどまっているという。

高級住宅情報を提供するDonna Olshan氏は、パンデミック後、不動産市場は大きな打撃を受けたが、価格が適正であれば、住宅は必ず売れると指摘。「5,000万ドルは、存在しない市場に基づく幻想の価格だった」と述べ、今回の大幅な値引きは、住宅市場の弱さを意味するものではないと語った。

ジョナサン・ミラーとダグラス・エリマンが2日に発表した報告書によると、昨年1月から9月までに2,000万ドル以上で売却されたコンドミニアムとコープの件数は105件だったが、今年は64件に減少したという。ロックダウン解除後、200万ドルの以下の物件に関しては、契約活動が活発化していると述べた。また9月に2,000万ドル以上の新規契約が3件あり、ハイエンド市場も徐々に起き上がりを見せているという。

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