「もっといい人いるかも」ペンス前副大統領 次期大統領選でトランプ氏に言及

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    マイク・ペンス前副大統領が、次期大統領選でトランプ氏に投票するかという直球質問に答えた。

    ペンス氏は19日、ワシントンDCのジョージタウン大学で開かれた保守派の青年団体「ヤング・アメリカズ財団」のイベントにゲストスピーカーとして招かれた。講演の後、会場に集まった大学生との質疑応答の場が設けられたが、その際ある学生が「2024年の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が共和党の指名候補となったら、あなたはトランプ氏に投票しますか?」と直球質問。会場は一瞬静まったのち、参加者からの失笑が漏れた。

    ペンス氏は少しの間遠くを見つめて沈黙したが、やがて口を開き「まあ、他にもっといい人物がいるかもしれないな」と答えた。明言せずとも本音が透けて見える秀逸回答に、会場からは拍手と歓声が上がり、ペンス氏もまんざらでもない表情で応じた。

    さらに「私が言えることとしては、共和党はリーダーシップを再編すると自信を持って言える。私の関心は中間選挙に集中していて、あと20日間は同じ状況が続く」と説明。中間選挙後に大統領選に照準を合わせる考えを示唆した。

    昨年1月の連邦議会議事堂襲撃以降、ペンス氏はトランプ氏と一線を引いている。襲撃当時、議会で大統領選の投票結果承認が行われており、ペンス氏は議長として承認作業を取りまとめる立場にあった。このためトランプ氏は、ペンス氏には自分を勝たせることができたはずだと執拗に主張し、ペンス氏を攻撃し続けている。

    事件から1年以上が経った今年2月、保守系法曹団体「フェデラリスト・ソサエティー」のイベントでペンス氏は、投票結果を拒否する権限が副大統領にあるとするトランプ氏の考えは「間違っている」と明言した。ペンス氏は、トランプ氏がペンス氏には選挙結果を覆す権限があったと主張を繰り返していたことや、共和党内にもトランプ氏の主張を信じる人が一定数いることを説明。その上で、「トランプ氏は間違っている。私には選挙結果を覆す権利はなかった。大統領制度は国民のものであり、国民だけのものだ。率直に言って、ある特定の人物がアメリカの大統領を選べるという考え方は、これ以上ないほどに非アメリカ的だ」と直接非難した。