SNSパーラー オンラインに

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10日からオフラインとなっていたパーラーが、ジョン・メイツ最高経営責任者のメッセージとともにオンラインに復活した。

メイツ氏は「Hello world、見えるかな」と挨拶。続けて「なぜこのプラットフォームをスタートしたのか、好きな人にも嫌いな人にも、思い出してもらうのに今が良い時期のようだ」と述べ、「われわれは、ソーシャルメディアではプライバシーが最重要であり、フリースピーチは不可欠だと考えている。われわれの目的は常に党派によらず、人々が楽しみ、権利を行使できる広場を提供することだ」と説明。「われわれの前に立ちはだかる問題を解決して、みなさんが戻ってくるのを歓迎する計画だ。市民の会話を滅ぼしはしない」と語った。

パーラーのドメインは現在、ワシントン州サマミッシュが拠点のEpikが管理している。ホスティングプロバイダーは不明。Epikはgabのドメインも管理しているほか、2019年8月に起きたテキサス州エルパソ銃乱射事件の後、一時的にメッセージボードの8chをホストしていた。乱射事件の犯人は同サイトに犯行声明を投稿していた。

CNNによると、Epikの広報担当者は、パーラーのホスティングはしていないと述べている。

パーラーは2018年にスタートしたツイッターに類似したSNSサービス。フリースピーチを謡い文句としており、トランプ支持者の間で人気が高いことで知られる。1月6日の議事堂乱入事件後、米アマゾンがホスティングを停止することを決定。10日からオフラインになった。同社は停止理由について、パーラーが「暴力的コンテンツ」を継続的にホストしており、AWSの利用規約に違反したとしている。

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サービス停止の翌日、パーラーはアマゾンをシアトルの連邦地裁に提訴。アマゾンはアカウントを単なる停止ではなく、終了しており、30日前の通知をするべきだとし、さらに、AWSの主要顧客であるツイッターと共謀し、反トラスト法に違反したと主張した。

アマゾンの広報担当はニューヨークタイムズの取材に答え、パーラーの主張には根拠がないと指摘。数週間にわたって懸念を伝えたが、アマゾンの利用規約に反して、「パーラーが迅速に特定し、削除することができない、または望まない」暴力を誘発、扇動する投稿が増加していた説明している。