レディー・ガガらスター勢ぞろい。新型コロナ救済チャリティーコンサートに寄付金138億円

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19日、レディー・ガガなど著名なアーティストが、新型コロナウイルス(COVID-19)救済のためのチャリティー・イベント「One World: Together At Home」を実施。世界保健機関(WHO)と地域の慈善団体のために、1億2790万ドル(約138億円)の寄付金が集まった。

コンサートは、権利擁護団体グローバル・シチズン(Global Citizen)とレディー・ガガが主催。
エルトン・ジョンや、ローリング・ストーンズ、テイラー・スウィフト、セリーヌ・ディオン、ジェニファー・ロペス、スティービー・ワンダー、ビリー・アイリッシュ、ジョン・レジェンド、リゾらが自宅からバーチャルコンサートを行った。
元ファーストレディのミシェル・オバマとローラ・ブッシュも、世界の医療従事者やファーストレスポンダー、第一線で働く人々への感謝を述べた。

同コンサートは、1985年のチャリティ・コンサート「ライブ・エイド」(Live Aid)以来の規模と言われている。ライブ・エイドは、全世界で約2億人が視聴した。
米国では、NBC、ABC、CBSのテレビ局やケーブルテレビで放送され、YouTube、Facebook、Instagram、Amazonプライムビデオなどでストリーミング配信された。

グローバル・シチズンの発表によると、1億2790万ドルの寄付金は、WHOの設立したCOVID-19連帯対応基金(COVID-19 Solidarity Response Fund)に5,510万ドル、地元の慈善団体に7,280万ドルが分配されるほか、ワクチンを開発するCEPIやユニセフの支援に充てられる

ジョンズ・ホプキンス大学のデータベースによると、19日午前時点で世界の感染者数の累計は230万人、死者数は16万1000人に達している。

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寄付金がWHOに分配されることから、トランプ大統領の支持者や、WHOの対応に批判的な人々からはSNSに不満が寄せられた。
ミシガン州で連邦議会議員に立候補するCharles Langworthy氏(共和党)は、コンサートを”中国共産党WHO”のプロパガンダだとして、「ここはアメリカだ。われわれは、アメリカン・シチズンであり、グローバル・シチズンではない。」ツイートした。

トランプ大統領は、WHOが中国との関係を重視し、ウイルスへの対応を誤ったとして調査を実施すると発表。その間、米国の拠出金(約4億ドル)を停止することを明らかにした。