NY州民主党下院予備選 オカシオ・コルテス議員が圧勝

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23日、ニューヨーク州では大統領選予備選と同時に連邦議会議員の候補者を決める予備選挙が行われた。

14区の民主党予備選では、2年前に史上最年少の下院議員として初当選を果たした現職のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)議員が、2位以下に大差をつけて勝利を確実にした。

コルテス議員は2%の開票時点で74%を獲得。2位はCNBCの元アンカー、ミッシェル・カルーソ・カブレラ(Michelle Caruso-Cabrera)氏で、19%だった。

The Hillによると、急進左派のコルテス議員に対し、カブレラ氏はウォール・ストリートのエグゼクティブや米商工会議所など、中道の支持を獲得。手元資金100万ドルに加えて、200万ドルの寄付金を集めた。

一方、コルテス議員に集まった寄付金は1,050万ドルで、集金力で他候補を圧倒していた。

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勝利を確実にしたコルテス議員は、2018年の勝利は「まぐれ」や「異常」として扱われたとツイート。「今宵われわれは、ニューヨークのムーブメントは偶然ではないことを証明した。これは信任だ」と語った。

2年前の14区と同様、プログレッシブとベテランのエスタブリッシュメントの戦いとなった16区では、現時点で初出馬のジャマール・ボウマン氏(Jamaal Bowman)が、現在16期目の現職、エリオット・エンゲル下院議員をリードしている。なお16区はブロンクス北部からウエストチェスター郡南側をカバーする選挙区。

ニューヨークポスト紙によると、投票所の開票が19%進んだ時点で、ボウマン氏が61%を獲得。エンゲル氏の39%に大差をつけた。

不在者投票が過半数を占める可能性があり、勝者は公式に発表されていない。

一方、ボウマン氏は、エンゲル氏が巻き返すのはほぼ不可能だとして、支持者に勝利を報告した。

同氏はメールで「最初から、我々の選挙は人種と経済的不公平に対する戦いに錨を下ろした。われわれは警察、体系的人種差別、不平等について真実を語り、それは選挙区のすべてに響き渡った。」と述べ、「多くの人々は、31年間の現職議員の権力と資金力を打ち負かすことができないと疑った。しかし、16区の人々は変化の準備ができているだけでなく、それを要求していることを結果が示した」と語った。

ミドルスクールの校長だったボウマン氏は、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員、バーニー・サンダース上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員といったプログレッシブの有力議員から支持を得た。一方、下院外交委員会委員長のエリオット議員は、ナンシー・ペロシ下院議長、チャック・シューマー少数党上院院内総務、ヒラリー・クリントン氏、アンドリュー・クオモニューヨーク州知事らが支持を表明していた。