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オバマ元大統領 大規模誕生日パーティを計画、コロナ懸念で非難の声も

4日に還暦を迎えるバラク・オバマ元大統領が、週末にマサチューセッツ州のリゾート地、マーサズ・ヴィニヤード島で大規模なパーティーを計画しているという。

オバマ夫妻は2019年12月に、マーサズ・ヴィニヤード島に豪邸を購入している。Axiosは、島在住の情報筋の話として、既に週末のパーティーのために運転手やホテルの世話係、受付なども手配していると伝えている。親しい友人や家族、大統領時代の側近などを含む招待客のうち、来場の確認が取れた人だけで475人にのぼる上、これとは別に200人を超えるスタッフを雇われたという。

一部報道によると、招待客にはスティーブン・スピルバーグ監督、オプラ・ウィンフリー、ジョージ・クルーニーの名前が挙がっているほか、パール・ジャムがパフォーマンスを披露するという。パーティーの計画に詳しい人物の話では、招待客は、プレゼントの代わりに、米国内の有色人種の青少年や世界中の少女たちの支援、次世代を担う若者の支援などを行う団体などへの寄付を検討するよう依頼されたという。

非難の声「これがトランプ氏だったら…」

コロナ対策として、パーティーは屋外で開催。参加者にはワクチン接種を完了していることに加え、PCR検査の陰性証明の提出を求めるというが、感染が再拡大している時期に大規模集会を開催することに対して、批判する声が上がっている。

米国では、感染力の強いデルタ株の拡大に伴い、過去2週間で感染者数は148%増加、入院者数も73%増加した

ブレークスルー感染に対する懸念も高まっている。疾病対策センター(CDC)は先週、マサチューセッツ州のプロバンスタウンで7月に開催された大型のイベントでアウトブレークが発生し、これに関連して確認された感染者の4分の3(346人)がワクチン接種を完了していたことを明らかにした。これが一因となり、CDCは、感染拡大地域について、ワクチン接種の有無に関わらず屋内でのマスク着用を推奨すると方針を転換した。

メーガン妃やテニスの大坂なおみ選手、体操のシモーネ・バイルス選手に対する批判的な発言が物議を醸している英国のテレビ司会者、ピアース・モーガン氏はデイリー・メールのコラムで、これがトランプ氏だったならば、リベラルは「恥ずかしいほど自己中、信じられないくらい無謀。元大統領ならば国民の手本となるべきだ」と厳しく非難しただろうと語った。

パーティーのコロナ対策について、どのような陰性証明が必要なのか、マスク着用が求められるかも明らかではないと指摘。これほどの規模で、いかにワクチン接種の有無を確認するのか疑問を呈した。

さらに、サッカーヨーロッパ選手権の決勝戦観戦で自身がブレークスルー感染したと述べ、「コロナが安全な大集会などない」「たった一人の感染者で、大規模イベントがスーパースプレッダーになってしまうのだ」と語った。

トランプ氏のロイヤリストの一人、ジム・ジョーダン下院議員(共和党 オハイオ州)もツイッターに、これがトランプ前大統領の誕生会ならば、民主党は「これは危険なスーパースプレッダーイベントだ、どんだけ無謀になれるんだ、人殺し」と非難しただろうと投稿。

共和党全国委員会のロナ・マクダニエル委員長は「金持ちのリベラルセレブが参加するパーティーには例外があるのか?」とツイートした。

なお、オバマ政権時代に副大統領を務めたバイデン大統領は不参加で、ホワイトハウスはAxioに対する声明で「週末のパーティーには参加できないが、近く会えることを楽しみにしている。オーバー60クラブの仲間入りを果たすことを正式に歓迎している」とコメントした。パーティーが感染を広げるリスクについては触れていないという。

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