ニューヨーク公共図書館「聴くラブレター」サウンドアルバム公開

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ニューヨーク公共図書館(NYPL)は1日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自宅待機により「失われたニューヨークの音」を集めたアルバム「Missing Sounds of New York」をリリースした。

クリエイティブ・エージェンシーMother New Yorkとの協力によって制作した同アルバムは、6トラックから成る。
タクシーのクラクションが鳴り響くラッシュアワーのストリートや、人々が早足で歩く音、工事の騒音、パークの馬車馬の音、地下鉄のミュージシャン、野球場の声援、レストランでの話し声、図書館内の音など、ニューヨークの喧騒が収録されている。

同図書館で渉外を担当するキャリー・ウェルチ(Carrie Welch)氏は「不確実な世界においては、馴染みのある環境の中に、真の癒しがある。われわれニューヨーカーが知っている音を聞くことで、愛や失われた体験を味わうことができると思った。」とニューヨークポストに語っている。「最初これらの音を聞いた時、予期せぬ感情が沸き起こった。どれだけ日常のニューヨークを恋しいと感じているか、非常に感銘を受けた。」と述べ、「これは突如、私たちの生活から消えたものの一つだ。心温まる気持ちにさせてくれて、心が浄化される。」と語った。

アルバムは、SpotifyもしくはNYPLの公式サイトから聴くことができる。