NY市 週末に25件の発砲事件。半年で500件以上。

ニューヨーク市では先週末、少なくとも25件の発砲事件が発生し、35人が死傷した。死者には、数日前に高校を卒業した17歳のバスケットボール選手が含まれる。
少年はブロンクスのモリスハイツで、友人のバーベキューパーティに参加していた際、頸部を撃たれた。その後、搬送先の病院で死亡が確認された。捜査当局の発表では、少年は無実で、ただその場に居合わせただけだったという。

市内では先週1週間で、60件以上の発砲事件が報告されている。前年同時期の発砲件数は26件だった。1月から6月27日までの発砲件数は500以上に達し、前年比18%以上増となった。

NYPDのテレンス・モナハン(Terence Monahan)警視総監はWCBSのラジオインタビューで、「銃暴力の数は、1996年以来の高い水準となっている」と語った。また「市議会は、警官の取り締まりを減らしたいと考えている。予算の削減を望んでいるが、暴力事件は増加しており、良い兆候ではない」と述べている。

新保釈制度の影響も

犯罪件数の増加に関して、ニューヨーク市では今年1月から実施された新たな保釈金制度の問題を指摘する声も多い。新制度では、ストーカーや重罪以外の暴行、多くの薬物犯罪、さらに特定の放火や強盗を含む、ほとんどの軽犯罪と暴力行為以外の重罪に関して、裁判官は保釈金を設定することができなくなった。これらの罪の被告人は公判まで保釈金なしで身柄が解放される。モナハン氏や、ダーモット・シエイ(Dermot Shea)警察委員長は新制度に批判的な見方を示している。

モナハン氏は、警察官に対する敵意も増していると述べた。ハーレムでは週末、発砲事件の対応にかけつけた警察官が、群衆に瓶やゴミを投げつけられる出来事があった。

デブラシオ市長は、犯罪件数の増加に関して、パンデミックで裁判所制度が正常に機能していないことに原因があると見解を語っている。新型コロナウイルスのパンデミック以降、裁判所が閉鎖。刑務所内での感染拡大の懸念から、ライカーズ島の囚人も一時釈放された。