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ひき逃げで警官が死亡。飲酒・マリファナ運転の女を逮捕 NY市

ニューヨーク市警察は27日、飲酒とマリファナを使用した後に車を運転し、警官をはねて死亡させたとして、32歳の女を逮捕した。

WABCによると、ナッソー郡ヘムステッド在住のジェシカ・ボーヴェ(Jessica Beauvais)容疑者は午前2時前、クイーンズのロングアイランド高速道路で交通整備をしていた警官アナスタシオス・ツァコス(Anastasios Tsakos)氏(43)をはねた。そのまま車で逃走したが、すぐに拘束された。ツァコス氏は、搬送先の病院で死亡が確認された。

事件前、高速道路で車がポールに激突する事故があったため、ツァコス氏は、反射ギアを身につけ、ライトを点滅させた警察車両の隣で車の誘導を行っていた。

ツァコス氏は、勤務14年目のベテランで、妻と3歳の息子、6歳の娘がいる。ツァコス氏の親族は、一家は最近家を購入したばかりで、新たな生活をスタートさせたばかりだったとWABCニュースに語っている。

検察によると、ボーヴェ容疑者は猛スピードで走行しており、ツァコス氏は30メートル先まで投げ飛ばされた。ダーモット・シェイ警察委員長は、容疑者のフロントガラスは粉々に割れ、車の前方は大きく破損していたと発表している。

逃走したボーヴェ容疑者は、追跡する警察車両に向けて車をバックさせ、2回衝突させた。ツァコス氏を跳ねた時の状況について、ぶつかったことは理解していたが、何に衝突したのかは分からなかったと語っているという。

裁判所に提出された資料によると、ボーヴェ容疑者はマリファナを日常的に使用していたという。事件当日は、ワインを2杯飲んだ後、車を運転し、息子をヘンプステッドに送り届けていた。
午後6時半ごろから約2時間、ブルックリンでSNSのライブ配信を行っていた。ワインのボトルを持ちこみ、ジョイントを吸い、さらにテキーラを2杯飲んだと供述している。
デイリーメールによると、ボーヴェ容疑者はジョージ・フロイド氏殺人事件の裁判について触れ、刑事司制度や警察を批判する発言をしていた。

事故直後の検査では、血中アルコール濃度は0.15で、法定基準(0.08)の2倍近くだった。さらに、免許停止処分中だったことも判明した。

警察署から出る際、記者から声をかけられたボーヴェ容疑者は、涙ながらに警官を死亡させたことを謝罪した。

クイーンズ区のメリンダ・カッツ検事長は同日、過失致死罪と飲酒運転を含む13の罪状で起訴した。有罪判決の場合、最長で15年の禁固刑を言い渡される可能性があるという。

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