NY市 プロテスターを突き飛ばした警察官を訴追

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ジョージ・フロイドさん死亡事件のデモ活動に参加していた女性を突き飛ばし、怪我を負わせた事件で、地元司法当局は9日、現在停職中の警察官ヴィンセント・ディアンドリア(Vincent D’Andraia)を、第3級暴行など4つの容疑で訴追した。

第73管区に所属するディアンドリア容疑者(28)は先月29日、バークレイズセンター付近でデモ行進中のDounya Zayerさんに対し「道路から出ろ」と述べ、携帯を叩き落として突き飛ばした後、そのまま歩き去った。Zayerさんは、はずみで転倒し頭部を打撲。病院に搬送され、発作と脳震とうの治療を受けた。
突き飛ばす瞬間を撮影した動画がSNSに投稿され、警察官の取り締まりを非難する声が数多く寄せられていた
コーリー・ジョンソン市議会議長は、「残酷で容認できない」と述べ、警察官を逮捕するよう求めた。

24,000人の現役警察官を代表する警察慈善協会(PBA)のパトリック・リンチ会長は、「明確な計画や支援なしに警察官を派遣した。」として、デブラシオ市長とNYPD幹部を非難。「彼らここそが、”暴民政治の裁き”に直面すべきだ。NYPDの警察官は、われわれのリーダーシップによって見捨てられた。」と述べた。

クイーンズでは、プロテスターにペッパースプレーを吹きかけたとして、1人の警察官が停職処分となっている。
ダーモット・シェイ警察委員長は先週金曜日、両警察官の行為を「ニューヨーク市警察の訓練指針と公衆安全の使命に反する」と述べ、「平和的に抗議する人々を保護し、市民の安全を守るために熱心に取り組む数千人の警官の制御された仕事とは異なる」と語った。
シェイ氏はこのほかにも調査中の事案があり、手続きの進行に応じて開示する意向を示している。

ニューヨーク州北西部のバッファローでは6日、75歳の男性が警察官に突き飛ばされ負傷した事件で、警官2人が暴行容疑で訴追されている

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