NY市警に住民がバケツで水を浴びせる動画に非難殺到。3人を指名手配

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NYPD
©NYPD

熱波の襲来した週末、ハーレムとブルックリンで職務中の警官に対し、住民がバケツで水を浴びせかける事件が発生。その様子を撮影したビデオが公開され、ソーシャルメディアで大きな非難を浴びている。

2つのビデオは22日に投稿された。ハーレムの事件は116ストリートと7アベニューで発生した。動画には、警官が1人の男性を拘束している最中、何者かが背後からバケツの水を浴びせた後、空になったバケツを警官の頭部めがけて投げつけ、周りが騒ぐ様子が映っている。

土曜日にブルックリンで発生撮影されたビデオには、ずぶ濡れになった警官2人に対し、背後から男性がバケツで水を浴びせる様子が映っている。
これらの動画は猛暑の日に発生した悪ふざけなのか、反警察感情なのか議論を巻き起こした。

NYPDは3人を指名手配

NYPDのダーモット・シエイ(Dermot Shea)刑事局長は23日、事件に関わった男性3人の写真を公開し、暴行及び器物損壊罪の容疑で指名手配した。
NYPDトップのジェームス・オニール(James O’Neill)警察委員長は、このような無礼は許されないとリツイートした。

テレンス・モナハム(Terence Monahan)警察本部長は、ビデオに映った行為は「非難に値する」とし、「NY市警とコミュニティーは目覚ましい進歩を遂げたが、”すべて”の市民は警官に”敬意を示さなければならない”。」と述べた。

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元ニューヨーク市長でトランプ大統領の顧問弁護士を務めるルビー・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏は、「民主党-進歩(後退)主義-社会主義者の市長が原因」だと大統領選の民主党予備選挙に出馬したビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長を非難。「左翼の馬鹿者が敗北するまで、悪化の一途を辿るだろう。」とツイートした。

デブラシオ市長は22日夜、警官に物を投げつける行為は許されないだけでなく、起訴される可能性があるとNY1で語った

容疑者2名は拘束

指名手配された3人の男性は、カウンティ・トムソン(Courtney Thompson)とイシア・スコット(Isiah Scott)、チャド・ボーデン(Chad Bowden)容疑者でいずれも28歳。ハーレムで暴行を加えた2人は、その後NYPDに拘束された。3人は、治安紊乱行為やハラスメント、器物損壊、公務執行妨害などの罪に問われる可能性があるという。

24日には、ブルックリンの事件の容疑者(28)の写真が公開され、その後拘束された。ギャングメンバーの一員だという。

25日、トランプ大統領は今回の事件に言及。「完全なる侮辱」であり、「この出来事は全く許容できない。今後あってはならないことだ。」と非難。デブラシオ市長への早急な対策を呼びかけた。