新型コロナウイルス、NY市で初の制服警官が死亡。12%が病欠

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28日、ニューヨーク市警察(NYPD)で初めて制服警官が、新型コロナウイルスの合併症で死亡したことが分かった。ダーモット・シエイ警察委員長が明らかにした。

死亡したのは、23年勤務するベテラン警察官のセドリック・ディクソン(Cedric Dixon)刑事、48歳。ハーレムの第32地区に所属していた。NYポストによると喘息と糖尿病の持病があり、水曜日から、インフルエンザのような症状を訴えていたという。

19日にはブロンクスの事務員と、警察本部に勤務していた清掃人の民間警察官2人がコロナウイルスで死亡している。

シエイ警察委員長は会見で「わずか48時間で3人のメンバーを失った。私たちが感じていること、3人のヒーローたちの家族がどう感じているかを表現することができません。」と語った。「どうか家にいて、私たちを助けてください。どうしても必要な場合以外は、家にとどまるように。われわれはこれを乗り越える。」と住民に呼びかけた。

現在NYPDでは、約600人の警察官が新型コロナウイルスに感染しており、全体の約12%にあたる4,300人が病気で休んでいる。5日間でその数は2倍以上となった。

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NBCニューヨークによると、ディクソン刑事の死亡後、NYPDは、妊娠中や既往症のあるメンバーに対し、職務の割り当ての変更を許可しているという。