新型コロナ NY市が中国や日本からの帰国者に自宅待機を要求。一部職員に検査義務付け

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ニューヨーク市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は5日、ニューヨーク市警察本部でオキシリス・バーボット(Oxiris Barbot)保健局長と共に会見を開いた。

デブラシオ市長は予防措置として、疾病対策センター(CDC)の指定する地域(中国およびイラン、イタリア、韓国)および日本からの帰国者に対し、14日間自宅待機するよう求めると発表した
また、発熱や咳、息切れなどの症状がある場合、すぐに医療機関に相談し、検査するように求めた。

保健局の命令により、市が雇用する教師や医療従事者、ファーストレスポンダーは、他人に感染させる恐れがあると市や教育局が判断した場合、公衆衛生ガイドラインなどに基づき、新型コロナウイルスの検査結果の提出を求めると発表した。

デブラシオ市長は、「今回が最初の局長命令となるが、これは最後ではないだろう」とし、今後も命令が出される可能性があると述べた。
保健局は5日現在、ニューヨーク市で2773人に自宅隔離を要求し、経過を観察していると明らかにした。

5日、ニューヨーク市では新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認され、ニューヨーク州では合計22人となった。
80代の女性は加齢に伴う持病があり、40代の男性は、喫煙やベイプの使用による呼吸器疾患があったという。ともに中国などへの渡航歴や、他の感染者への接触はなく、感染経路が不明の市中感染の可能性がある。現在2人は入院中で、集中治療室で治療が行われている。
また、イランに渡航歴のある39歳の医療従事者の女性と、重篤で入院中だと発表されていた50歳の男性は、ともに回復に向かっていると発表した。

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現在1,000個の検査キットがあるが、さらに多くの人が検査できるよう、連邦政府にキットを要求していると発表した。


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