さらば公衆電話。ニューヨーク市で撤去へ

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ニューヨーク市では今月より、歩道に設置されている公衆電話、約3,000台を撤去する作業がスタートした。

ストリートの公衆電話は、携帯電話の普及により利用者は減少したが、街の風景の一部として長く親しまれてきた。
コリー・ジョンソン(Corey Johnson)市議会議員は、Gothamnistに対し、地域住民から公共の安全性やクオリティーライフについて、多くの苦情を受けていると現状を語った。撤去することで、障がい者やストローラーの利用者は、歩道を有効利用できると述べている。ヘルズキッチン地区にある30台から撤去を開始する。

公衆電話 ニューヨーク
©mashupNY

昔ながらのガラス戸付きの電話ボックスがあるのは、現在4箇所のみとなっている。Wi-Fiキオスク「LinkNYC」の運営に関わるインターセクション(Intersection)社は、これらの公衆電話ボックスを、アッパーウエストサイド(ウエストエンドアベニューの66、90、100、101ストリート)に設置し続けると決定した。LinkNYCと同様、通話料は無料だ。

同社のスコット・ゴールドスミス(Scott Goldsmith)代表取締役は、「素敵な歴史的外観を保つことは重要だ。」と述べ、「歴史志向のニューヨーカーとして、過去のステータスへのトリビュートのために、電話ボックスを維持し続けるのは、自分の義務だと思った。」とニューヨークタイムズに語っている。

撤去された公衆電話ボックスの一部は、無料のWi-Fiと電話サービスを提供するLinkNYCのキオスクへと置き換えられるという。

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