NY市で激しい抗議デモ、メンフィスで警官による黒人男性暴行死

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27日、テネシー州のメンフィスで黒人男性のタイリー・ニコルズ(Tyre Nichols)さん(29)が複数の警官らに暴行され死亡した事件に関し、ニューヨークやロサンゼルス、ワシントン D.C.など全米の各都市で抗議デモが行われた。

ニューヨークポスト紙によると、マンハッタンのユニオンスクエアでは「ブラックライブズマター・グレーターニューヨーク」の共同創設者、ホーク・ニューサム氏が演説を行い「われわれは暴力を排除しない。それがアメリカの言語だからだ」「別の黒人男性が叫んでいるのを見るのは我慢ならない」と今回の事件を強く非難した。

タイムズスクエアで行われたデモは、参加者の一部が過激化し、警官と衝突する事態に発展した。SNSに投稿された動画には、警察車両の上に登り、拳や足でフロントガラスを破壊する様子が投稿されている。警察車両に落書をしたり、警官に暴行を振るったなどとして、逮捕者も出ている。

ニューヨーク市警察のキーチャント・スーウェル警察本部長は同日に、声明で「自由かつ安全に自分自身を表現できるよう警官を増員する」と発表。今回の悲劇に対する怒りに理解を示しつつ、「暴力や破壊行為、犯罪行為は容認しない」と警告している。

地元警察が映像を公開

FedExの従業員、タイリー・ニコルズさんは7日、メンフィス警察に交通違反の取り締まりで車の停止を命じられた後、複数人の警官から暴行を受け、3日後に死亡した。

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メンフィス警察は20日、事件に関与した5人の警官を、過剰な権力の行使があったとして解雇した。5人は26日に第2級殺人や加重暴行の罪で起訴された。

27日に公開されたボディカメラや防犯カメラの映像には、車から引きずり下ろされた後「何もやっていない、家に帰ろうとしているとろだ」と説明しようとするニコルズさんに、警官が「手を出せ」「伏せろ」と怒鳴りつける様子や、一度逃走した後、ペッパースプレーや警棒で叩いたり、蹴ったりするなど激しい暴行を加える様子が映っている。ニコルズさんはこの間、「ママ」と繰り返し叫ぶなど助けを求めていた。